先日、「リミットレス」を観てきました。この映画、試写会に行こうと思っていたのですが、その日、台風直撃で、電車が留まる騒ぎ。あの天候で行った人いるのかな。家に帰らなくていい人しか行けないよ。(泣)
ストーリーは、
スランプに陥り恋人も去ってしまった作家のエディ(ブラッドリー・クーパー)は、元妻の弟から脳が100パーセント活性化するという新薬「NZT48」を手に入れる。薬を服用するや一晩で傑作小説を書き上げた彼は、さらにビジネス界にも進出して株取引や投資で大成功を収める。瞬く間に財界の頂点へと駆け上がっていくエディだったが、やがて薬の副作用に苦しめられ……。
というお話です。
結構、ありがちなストーリーだと思います。脳が活性化されて、全てが読めてしまうって、SFに多いんですよね。もうすぐ公開の「猿の惑星 ジェネシス」も同じでしょ。脳が活性化されて、アルツハイマーが治る薬って、同じですよ。それを猿に使うか、人間に使うかの違いだけ。使い古された内容だけど、その回し方によって、面白くなるから、それはそれで、良いと思います。
こんな薬、確かに、あったら良いなって感じで、面白いとは思うけど、サスペンス部分が、とてもいい加減でした。薬が作られた経緯や、誰が作ったのか作っているのかなど、まったく知らされず、誰が使っているのかも、狭い範囲でしか解らず、本当に主人公の周りだけを描いているので、面白さが半減なんです。こんな凄い薬なのだから、もっと使っている人や欲しい人がいるはずなのに、本当に周りだけ・・・。これじゃ、あれ?ってなりますよね。
脳が活性化されて、お金儲けに走るのは解らないでもないけど、ある程度稼いだら、今度は、自分が薬を開発する方に回るんじゃないの?「アルジャーノンに花束を」でも、脳の活性化後、自分で凄い開発を幾つもして、そして衰退していんですけどね。だから、薬が無くなる心配するより、自分で作れば良いことでしょ。そこら辺が、おかしいんですよね。
ま、内容は色々問題はあったけど、ブラッドリー・クーパーの青い眼と、ロバート・デニーロの迫力で、持ちこたえています。やっぱり、イケメンと大御所が出れば、許せてしまいますよね。カッコイイもん。もう、あの青い眼がアップになると、なんて美しいんだろうと思って、ツッコミを押し止めてしまいます。(笑)
それにしても、こんな薬、あったら良いですね。アルツハイマーだって治るだろうし、コンピューターとチェスをしても負けないだろうし、必死になってお金儲けをする必要も無くなるもん。でも、神様の領域に一歩踏み込んでいるような気もします。人間は、普段、脳の2割くらいしか使っていないといいますよね。100%使ってしまったら、エネルギーを使いすぎて、機能停止してしまうのでは無いでしょうか。だから、神様は、2割程度しか使えないように、人間を制御したんじゃないかと思うんです。この身体で、この代謝だと、この程度しか脳を使っちゃいけないというデータが、神様にはあったんじゃないかなぁ。だから、無理して使ってしまっては、機能停止してしまう。一時の成功を手に入れるか、命を大切にするか、どちらかだと思うんですよね。
あ、でも、この映画は違いますよ。ありえない展開でした。だから、私は、ラストにちょっと納得が行きません。人間の身体は、状況に合わせて変化し、進化するとは思いますが、やっぱり私は納得出来ないなぁ。もちろん、こういうラストを望む方もいらっしゃると思いますが、私は、やっぱり、リアルを求めて欲しかったな。皆さんが観て、どう考えるかを、伺いたいです。
私は、お時間があったら、まぁ、観てみてくださいという程度のお薦めにしておきたいと思います。出演者は良いんだけど、ストーリーに、少し引っかかってしまったので・・・。でも、SF好きな方は、ある程度、楽しめると思いますよ。
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