先日、「ゲンスブールと女たち」の試写会に行ってきました。
ストーリーは、
1991年、62歳で急逝した芸術家、セルジュ・ゲンスブール。酒とタバコ、音楽と自由をこよなく愛し、作詞家・作曲家・歌手・映画監督・俳優・画家とマルチな才能をもちながらも、反体制的で強烈な作風で常にセンセーションを巻き起こし、今なお世界中のアーティストたちに影響を与え続ける偉大なカリスマ。そして、フランス・ギャル、ブリジット・バルドー、ジュリエット・グレコ、ジェーン・バーキン、ヴァネッサ・パラディなどの才能を開花させ、ハンサムとは言えない風貌ながらも独特のダンディズムで数々の女性たちに愛されたフランスきっての伊達男。その破天荒でセンセーショナルな生涯、そして今なお色褪せることのない伝説が、数々のシャンソン、ジャズ、フレンチ・ポップに彩られスクリーンに甦る。
というお話です。
ゲンスブールという人を知らないので、最初の方は、何をやっている人なのか、何がしたいのか判らず、ちょっと眠くなってしまいました。シャーロット・ゲンスブールという女優さんは知っていても、セルジュ・ゲンスブールって、どんな人？って感じですよね。そうです、シャーロットさんのお父さんなんですよ。シャーロットさんは、このゲンスブールとジェーン・バーキンの間の子供なんです。それを聞くと、少し興味が湧くでしょ。(笑)
このゲンスブールって言う人、すごい有名なアーティストなんです。何でも出来るスーパーマンっていうのが正しいかな。でも、天才であるが故に、完璧でない自分の部分がコンプレックスとなり、いつも自分に付きまとっているんです。そのコンプレックスが、この映画では、実際のキャラクターとして、ところどころに現れてきます。かぶり物なんですけど、結構、怖いです。
そんなコンプレックスがいっぱいの彼の周りには、いつも女性が寄ってきて、いつもモテモテなんです。見ていると、大体の女性が被っていて（一時は二股になる訳ですね。）、まるで、ヤドカリが次の殻を見つけて、全ての寸法を測って、居心地良さそうと思うと、スチャッと移動するみたいな感じですね。でも、今入っている殻は、次の殻を採寸している彼を見ているわけで、嫌な気分だろうなぁ～。ちょっと、女性の立場からすると、なめたことすんじゃねーよって言いたくなってしまう・・・。(笑)
ある本を読むと、この人が書いてジェーン・バーキンと歌った”ジュテーム・・・モワ ノン プリュ”（１９６９年）という歌が、フランスの時代を変えたというほどです。この歌で、セックスがオープンになり、この時代の若者は、出会うとすぐにしてしまうという状態だったそうです。その後、エイズ問題で、この状態は終わりになったそうですが。とにかく、センセーションな歌です。映画の中でも、この問題は取り上げられますので、確認してきてください。
すごい賞とかを貰っているそうですが、この時代を知らない私には、ちょっと取っ付き難いというか、あまり入り込めませんでした。でも、歴史上、こういう人が居たということを、この人が、フランス人の感覚を変えたということを確認して、知識の一環として蓄えるのも良いかと思われます。
眠くなるかも知れないけど、でも、ぜひ、観て見てくださいね。
・ゲンスブールと女たち＠ぴあ映画生活
ゲンスブールと女たち - goo 映画
「ゲンスブールと女たち」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
