今日は、「あしたのジョー」を観て来ました。アニメは観ていたのですが、なんたって古いアニメなので、先にパート２を観たと思います。そして、再放送でパート１を観たんじゃないかな。でもね、あまりにも有名なので、原作マンガを読んでいなくても、ほとんど読んでいるような感覚かな。有名なシーンは、全部覚えているしね。
ストーリーは、
東京の下町で捨て鉢な生活を送る矢吹丈（山下智久）は、元ボクサーの丹下段平（香川照之）にボクサーとしてのセンスを見いだされるも、問題を起こして少年院へ入ることに。丈はそこでプロボクサーの力石（伊勢谷友介）と運命の出会いを果たし、やがて少年院を出た彼らは良きライバルとしてボクサーとしての実力を磨いていく。
というお話です。
漫画の実写化ということで、またも「ドラゴンボール」の二の舞にならないか、すごく心配していましたが、心配どころか、感動してしまいました。原作もアニメも、それほどイメージを壊さず、原作者が訴えたかった”明日”を、きちんと描いていました。
丹下段平を演じる香川さんが熱演です。もう、漫画から出てきたのかと思うほどで、驚きですね。ボクシングの動きも完璧だし、すごいです。ジョーの山下くんも、ジョーになりきりでした。まぁ、あの漫画のビジュアルは出せないけど、でも、雰囲気は、とても合っていました。そして、力石。減量のシーンでは、アニメの力石を彷彿とさせるような過酷さで、凄かった。見た目は力石とは違うけど、でも、ちゃんと力石していました。もう、あの、リングの上で倒れるシーンでは、泣いてしまいました。
やっぱり、このストーリーは泣けます。男だけじゃなくて、女にも、この男の友情というのか絆というのか、これは泣けます。あいつと戦うために、精一杯、命をかけて、自分を高めていく。目標に向かって、振り向かず進んでいく。二人の姿は、現代のボンヤリした私達に、渇を入れてくれているように見えました。あそこまで、必死に生きれたら、それだけで幸福だと思います。それが、身体的にボロボロになる事でも、精神的には、とても高度な域に達せしめるものですよ。感動でした。
原作信者の方には、どう思われているのかなぁ。私は、すごく満足な映画化でした。もちろんはしょりはありますが、ところどころで、”あ、それっ！”っていうところがあったりして、クスッと笑ってしまいました。マンモス西の鼻からウドンもあったし、紀子さんらしき女性がドヤ街の中で手を振っていたり、白木葉子の白湯とか、ちゃんと原作に基づいたものも、ちょっとづつ入れ込んでいましたよ。少年院でのブタさん行進は無かったけどね。（笑）
ジョーの山下くんと力石の伊勢谷さんの身体、超見ものです。素晴らしい筋肉っ！！この筋肉見るだけでも、1800円払う価値があると思うのは、私だけ？（笑）あのササミのような筋肉の塊、触りたい～！！段平の胸毛は剃って欲しかった・・・。
この映画、仕事が無いとかやることが無いとか、イライラしている方、ぜひ観ることをお薦めします。ジョーも、同じように、何もやることが無く、イライラする日を送っていたけど、ボクシングというものに出会って、自分の居る場所を見つけるんです。だれでも、自分で、自分が居るべき場所を見つけなければ、満足のいく日々は送れない。必死になって、ボロボロになっても立ち向かって行きたい何かを見つけることが、人間が人間として生きていくための”あしたのためのその１”なのではないでしょうか。
この映画は、たくさんの人に観て欲しいですね。特に若い人に、熱い心を感じて欲しいです。私も、この映画を観て、熱くなりましたよ～。燃え尽きるまで、戦ってやるぅ～って思ったけど、今のところ戦う相手は居ないなぁ。自分と戦うだけですね。
Ｐ．Ｓ － 続編作って欲しいなぁ。今度は、ジョーが白くなるまで・・・。カルロスとか、イケメンでお願いしま～す。
・あしたのジョー＠ぴあ映画生活
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