「ぼくのエリ 200歳の少女」 久々にまともな面白いヴァンパイア映画でした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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今日は、「ぼくのエリ 200歳の少女」の試写会に行ってきました。天使


ストーリーは、

ストックホルム郊外で母親と暮らす12歳のオスカー(カーレ・ヘーデブラント)は、学校で同級生にいじめられていた。ある晩、彼はアパートの隣の部屋に引っ越して来たエリ(リーナ・レアンデション)という少女と出会う。同じころ、近くの街では青年が逆さづりにされてノドを切り裂かれ、血を抜き取られるという残忍な殺人事件が起きる。

というお話です。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-エリ4

本当に、久しぶりにまともなヴァンパイア映画だと思います。アイドルヴァンパイア映画などが話題になっていて、ヴァンパイアも地に落ちたものだと思っていたのですが、この映画で名誉挽回です。美しくて、ピュアで、それでいて恐ろしいというヴァンパイア、これこそ私が待っていたヴァンパイアの姿です。萩尾先生の「ポーの一族」を思わせるような、そんな現代のヴァンパイアなんです。

スヴェーデンの冷たくて美しい雪の白い背景が赤い血に染まって、その恐さを増幅させ、肌の白い子供の口に、真っ赤な血が滴り落ちるという、色の使い方、シチュエーションの上手さなど、満足のいくものでした。

子供の目線で描いているので、大人が下界の人間で、子供は少し高い位置から見下ろしているようなイメージなんです。まだ穢れていない子供と穢れてしまって神から遠ざかってしまった大人という感じですね。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-エリ1

ここでもやはり、エリ=神と掛けてあると思うんですが、いじめられていて反撃出来ない少年オスカーにとって、彼を助けてくれるエリは、神のような存在に思えたのではないかと思います。でも、彼女はヴァンパイアだった。たとえ恐ろしいヴァンパイアでも、オスカーにとっては、大切な友達で自分を助けてくれる唯一の人なんです。この神とヴァンパイア=悪魔という対比も、とても面白いです。

少年オスカーと少女エリの、純粋で美しく、近づきそうで近づかないという、見ようによっては、大人の恋愛よりエロティックに見える、初々しい二人の恋愛が、とてもステキです。思春期の二人に見えますが、一人は12歳の姿をしていながら200歳の女性です。それなのに、エリは精神的にも、12歳を保っているのではないかと思えるほどピュアです。オスカーは、大人に振り回され、いじめに合い、希望を失っている時に、エリと出会い、だんだんと自信を持ち始めます。二人が近づき、だんだんと理解しあう過程が、とてもかわいいですよ。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-エリ2

オスカー役の少年、金髪で真っ白なので、女の子に見えます。本当にキレイです。エリ役の子は、反対に、黒髪で強い目を持っています。この対比も、ステキです。この映画は、全体のバランスが素晴らしいので、それも見てきてくださいね。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-エリ3

とっても面白い映画だったので、感想が単調になってしまいますが、面白さ伝わったかなぁ。
私は、この映画、とてもお奨めです。もちろんヴァンパイア映画なので、血を吸うなど、残酷な場面もありますので、そういうのがダメな方や、子供さんは止めてください。でも、映画好きの方は、ぜひぜひ、ご覧になってほしい作品だと思いました。お勧めです~。カメ


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