「華麗なるアリバイ」の試写会に行ってきました。アガサ・クリスティー、生誕120周年記念だそうです。
ストーリーは、
フランスの小さな村にある上院議員の邸宅に、招待客が次々とやってきた。精神分析医のピエールはクレールと結婚してからも、何人もの女性と関係を持っていた。その夜には現在の愛人である彫刻家のエステルばかりか、過去の愛人で女優のレアもやって来た。さらにエステルを愛する作家のフィリップ、フィリップに想いを寄せるクロエも同席。翌日、一発の銃声と女の悲鳴が響いた。プールサイドでは血を流したピエールが倒れていた…。
というお話です。
この作品は、3年くらい前のフランス映画祭で上映されたようなのですが、全く知りませんでした。アガサ・クリスティーの名探偵ポワロシリーズの推理小説だったのですが、、彼女は舞台用に名探偵ポワロを削除して書き直したそうです。今回の映画化も、ポワロを削除した形での制作となったそうですよ。
9人の男女が出てくるのですが、この関係がちょっと解かりにくかったですね。後から考えて観ると、ホストの議員夫婦とその娘2人、医師夫妻、彫刻家、作家、女優で、9人でした。この関係を理解してから観た方が、謎が無くて観やすいと思います。議員夫妻以外は、お友達関係のようです。
ゲストの医師夫妻の夫の方がモテモテで、何故だか、議員夫人、彫刻家、女優と関係を持っていたという設定です。いいですね~。で、このモテモテ医師が殺されて、誰が殺したのかの推理になるんですが、アガサクリスティーの小説ですから、ちょっと古典的です。でもね、この雰囲気で、この屋敷が舞台なら、許せるなぁって感じでした。面白かったですよ。
でも、女って恐いですね~。女の嫉妬、ねたみが一番恐いと思います。今のところ、自分には、この気持ちが沸く事が無いので、穏やかに暮らせていますが、こういう気持ちが沸きあがってきたら、本当に苦しいだろうなぁ。誰かを傷つけないではいられないと思います。そんな女性の心理を、上手く表現していたと思いました。
この殺されるモテモテ医師の役を、マトリックスリローデッド/レボリューションのメロビンジアンをやっていたランベール・ウィルソンがやっていて、おおっと思ったのは私だけだったのだろうか。マトリロ/レボの時のメロさんの役、好きだったんですよね。奥さんがモニカさんでね~。いやー、カッコよかったんですけど、今回も、色男役を演じておりました。シブイおじさまって感じでしたよ。
フランス映画ですので、ハリウッドのように、切った張ったというような、はっきりした戦いのようなものは殆どありませんが、心理的なものを、とても良く描いていました。私は、結構、楽しんできましたよ。でも、フランス映画がダメな方には、やっぱり難しいかもね・・・。
推理小説とかが好きな方には、ぜひお奨めです。大御所アガサの話の組み合わせの上手さをご覧になってきてください。
・華麗なるアリバイ@ぴあ映画生活
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