今日は、シネコンに「劔岳」を観に行ってきました。
ストーリーは、
日露戦争後の明治39年、陸軍陸地測量部の柴崎は、日本地図の空白地点を埋めるため、立山連峰の劔岳の測量を命じられる。しかし、劔岳は、死の山と呼ばれる通り、想像を絶する厳しさで、その登頂を拒んでいた。そんな中、日本山岳会も劔岳の登頂に挑んできた。陸軍は、なんとしても初登頂をするように命じてくるのだが、柴崎は、命を危険にさらしてまでも登る必要があるのか、疑問を感じ始める。しかし、先輩古田からの手紙で、「何をしたかではなく、何のためにそれをしたかが大切です。」という言葉を胸に、再び劔岳へのチャレンジを始める。
という話です。
この映画、あまりの情景の美しさに驚きます。すべて、CG無しとは思えないほど美しいです。舞台挨拶で、香山さんが、監督に”本当に辛かった!”と訴えていたのが、とても良く解ります。あの映像を撮るためには、すごい大変だったと思います。その凄さは、観ていただければ解ると思いますが、本当にすごいところを登っています。一歩間違えれば、遭難するほどだったんではないでしょうか。ビックリです。
そんな素晴らしい自然の中で、男たちが、測量をするという仕事の為に、命をかけて登っていく姿がとても感動的でした。そして、その男たちを信じて、待っている女たちも・・・。
人間のつながりというか、信頼関係がとても良く表現されていました。
実は、観に行く前は、年齢の高い人向きの退屈な映画かなーって思って行ったのですが、まったく違っていて、映画を好きな人なら、CGの映像ばかり観ていないで、こういう本当の映画を観なきゃいけないよなーって思いました。内容も、引き込まれて、2時間半くらい、まったく眠くならないで、必死で観てしまいました。
この映画、映画好きと自称する人ならば、絶対抑えるべき映画だと思います。
やっぱり、映像とは何か、映画とは何かと、このCGで何でも出来てしまう時代に、もう一度考えてみる必要があるのではないかと思いました。
大人の映画です。ぜひ、観に行って、映画っていいなぁ~って感じてきて欲しいです。