稲荷と狐は私たちの家族 | 心に光を呼びます Padme★yuki

心に光を呼びます Padme★yuki

誰の心にも、神様とのホットラインはあります。
いろんなもので隠れてしまってるだけです。
私でよければ、見つけるお手伝いをします。

 
どーも天狐(てんこ)ですぴーす.gif 


最近、神様や神獣をモチーフにしたアニメやゲームで
なぜか狐が悪者扱いされたりして
とっても悲しい狐ちゃんたち・・・

稲荷の神様って、諸説いろいろあるけれど
総本社とされるのが伏見稲荷大社
祭神はウカノミタマさま
むちゃくちゃオチャメで、人を笑わすのが大好きな神様
神事の厳かな雰囲気の中
私しか見えないのをいいことに
ウカノミタマさまは、面白いことして笑かそうとして
私は笑いをこらえて頬筋がプルプル・・・
なんてことも。

稲荷は、人々の食を司る神様。
稲荷は稲の荷って書くから。
たくさん実って、たくさんの荷になって
人々が食べるものに困らないようにと
いつもそばで見守っててくれる神様として
日本中あちこちに大小様々な稲荷社があるんだね。
「いなり」とは「イナノリ」の音便で、
ノリは実登の義で、豊年を意味して稲荷と書くわけです。

(豊川稲荷HPより)

でも、本当は、もっとスゴイ神様だってことが
だんだんわかってきたけど( ̄∀ ̄)


ウカノミタマさまとは別に
狐ちゃんは、そもそもは、山神様として信仰されていたみたい。
春に田畑に種植えをすると山から降りてきて
田畑を荒すを食べてくれる
農民たちにとっては、農耕の守り神として大切にされたそうです。


余談ですが
田畑で採れたものをお礼として狐にあげたところで
肉食の狐は無反応。
そこで、当時(室町時代らしい)、
人々にとって贅沢な食べ物だった油揚げをあげてみた。
そしたらパクパクと食べた!
ってことで、狐に油揚げ になったらしいです。
本当は生肉とかのがいいんだろうけどね(笑)


稲荷を信仰し、日本に広めたのは秦氏。
以下、伏見稲荷のHPから・・・
欽明天皇(29代天皇540年~)がまだご幼少の頃
「秦(はた)の大津父(おおつち)という者を登用すれば、
 大人になられた時にかならずや、
 天下をうまく治めることができるでしょう」という夢をみました。
早速方々へ使者を遣わされて探し求められたところ、
山背国紀伊郡深草里に秦の大津父がいたのです。
天皇はこれを大いに喜ばれて早速彼を宮廷に呼び寄せられ、
「今までに何事かなかったか」と問われたところ、
「別段何もありませんでしたが、
 伊勢のほうへ商いに行っての帰り道、
 山(稲荷山南麓の大亀谷)にさしかかったところ、
 二匹の“おおかみ”が血を出しながら争うのを見つけましたので、
 馬より降り、口をすすぎ、手を洗って
 『汝は貴い神であるため荒い事などを好まれるが、
 もし狩人が来たならばたやすくとらわれてしまうから
 争うのはおやめなさい』と血をぬぐって山へはなしてやったので、
 その“おおかみ”は二匹とも命を全うできました」と答えました。
天皇は、
「夢で見たとおりの人に会えたのは、おそらく神のおかげであろう」
と仰せられて、彼を厚く遇せられ、即位されると共に、
彼を今でいう大蔵省の重席に任じた 
とあります。
(なぜか、これ読んで涙ぐんだアタシ)

伏見稲荷山の神は、
最初は狐ではなく、狼だったんだね!

では、いつ?どうして?狐と合体して
こんなに日本各地に広まったのか?

空海(弘法大師)が唐から帰ってきて東寺を任せられた時
秦氏が稲荷山から木材を提供したそうです。
なので、東寺では秦氏が信仰していた稲荷神を
守護神として祀ったのだそうです。
こうして空海の真言宗と稲荷神が密接になりました。
その後、日本各地を渡り歩いた空海のおかげで
仏教と稲荷がセットで広まっていった・・・そうな。

仏教で、荼枳尼天(だきにてん)という、天部の神様がいます。
(天部って、毘沙門天とか、持国天とか、迦楼羅天とかの武神)
その荼枳尼天というのが、白い狐に乗った天女なんですね。
山神とされてきた狐に乗った神様だから
荼枳尼天=仏教系の稲荷の神様
になったのかもしれません。

豊川稲荷(寺です)を建立した
寒巖禅師(かんがんぜんし1217~1300)は、
宋(中国)からの帰途、海上に現れた荼枳尼天のお姿を感得。
それは白狐にまたがり稲穂を荷い、宝珠を捧げたお姿でした。
帰朝した禅師は、感得したお姿を像に刻み、
護法の善神としてまつりました。
 


ダーキニーという恐い女神が、インド神話などに出てきます。
荼枳尼天の元となる女神です。
ヒンドゥー教では、破壊の女神カーリーの眷族(けんぞく)です。
悪い神様じゃないんですけどね。
敵を倒すために、ちょっとやりすぎちゃう?
・・・カーリーと一緒に・・・
あら?やっちゃった? 的な・・・(笑)
大日如来に調伏され、仏教に帰依したとのこと。
チベットでは、男女の性愛を表す女神とされ
それが崇高であり、重要であることを示しています。
稲荷も、性愛的な要素を含みます。
それは、仏教の奥儀でもあります。
オス・メスの結びつきがなければ
植物も動物も命をつないでいくことはできません。

食べるものだけではなく
誕生させること
育てること
繋いでいくこと
それが、ウカノミタマさまが司るお仕事。
すごい神様なんだな実は・・・


学者さんたちの間では、
食物神を全部一緒くたに見てたりする。
でも、ウカノミタマさまは、
明らかにおじさん
男神
なんだよね。
荼枳尼天は、ルーツから見ても女神だから
この二人を同一視って、へんだな~と・・・
トヨウケヒメ(=荼枳尼天)は稲荷の女神
(伊勢神宮外宮に祀られている。
 雄略天皇(457年~)の夢枕にアマテラスが現れ、
 「自分一人では食事が安らかにできないので、
 丹波国の比沼真奈井(ひぬまのまない)にいる御饌(みけ)の神
 トヨウケの大神を近くに呼び寄せなさい」と言われたので、
 丹波国から遷宮させたとされている)

なので、いろんな角度から
私たちを見守ってくださる神様が
たくさんいらっしゃると思うのですよ。

だから、私たちも
いろんな角度から
広い心で
神仏を受け入れなくては
と思う、今日この頃です。

あっちは違うだの
こっちが正しいだの
神仏はそんなに心狭くないっつーの。
それに、その人の心を読みとって
その人に一番、伝わりやすい姿で現れたりすると思う。
天使が好きなら、天使で
コワモテが好きなら、威厳のあるかんじで
自由自在よん♪


結論
狐ちゃんは、
私たちの友達です

神様の使いです
神様と人の間を行き来して、願いを伝えたり
時には自分が願いを叶えようと頑張ってくれたり
とてもとても素直な優しい神獣です。
尾が9本あったとて
それは 霊格が高い ということです。
九頭龍が、9つの頭を持つようにね

想像してみて。
誰かがあなたを睨んでいたら
あなたも「なによ 」ってなるでしょう?
私たちが敵意をもてば
あちらだって、なんだよ って構えるでしょ?
自分がそうされたら、そうするでしょ?
すべては
自分の心しだい
自分の心が反映されますよ。