お一人様だったり、
キレイな店じゃないとNGだったり、
清潔なお店でゆっくりと食事がしたかったり、
ソウルに来るのが初めてだったり、
韓国語に自信がなかったり、
おじさん軍団に取り囲まれるのが苦手だったり、
ニンニク臭がそもそも無理だったり、
接客態度も料理と同じぐらい重要だと思っていたり、
そういう人にははっきり言ってオススメできません。
닭도리탕のお店です。
（닭도리탕についての説明はこちらをどうぞ。）
「タットリタン」と表記されることの多い닭도리탕ですが、個人的にこの表記があまり好きじゃないので、そのまま"닭도리탕"と書くことにします。
このお店を訪れるにあたっての準備物。
1. ブレスケアなど、口臭をとるためのもの
2. おおらかな心
3. ひとにぎりの勇気
ではいざ行かん。冒険の旅へ。
はじまりは鐘路３街駅12番出口。
ひとブロックとなりの鐘路２街はソウルを代表する繁華街、若いサラリーマンやカップルの姿も目立つのですが、ここはまるで別世界。おじいちゃんたちのパラダイス。
変化の激しいソウルにあって、昔の雰囲気をよ～くとどめているエリアです。
ここにいる人たちは若い頃からハラボジだったのではないかという錯覚さえ覚えます。
12番出口を出て東大門方面にしばらく歩いていくと"만두집"が見えてきます。これが目印。
SK Telecomの看板のわきに路地があるんですが、見えますか？
え？見えない？
あるんですよ、路地が。
入ってみましょう。
この路地です。
どう見てもカタギ風ではないアジョッシが煙草をふかしていたりします。
ジロッとこちらを見る眼光がするどいです。
きっと人には言えない過去があるのでしょう。
アジョッシにひるまず、どんどん路地の奥へ。
すると、左側に入口が見えてきます。
うっかりすると見落としてしまいそうです。
ここで「おや？こんなところに店が？」とつぶやきます。
冒険をエキサイティングにしてくれる魔法の言葉ですので、必ず言うようにしましょう。
乱雑にモノが積まれており、なんとも形容しがたい臭いが漂ってきます。
ひるまず中に足を踏み入れます。
店内も安定の乱雑さです。
すごいニンニクの臭いがたちこめています。
ひるまず席につきオーダーしましょう。
目安としては２人なら소짜（小）, ３～４人なら중짜（中）を注文するのがよいでしょう。
ついでにサイダーも頼んでみます。もちろんお酒もビール、焼酎、マッコリがあります。
オーダーすると店のアジュンマがこんなものを投げるようにしてよこします。
伝票です。
닭（닭도리탕）:중 (中)
술（酒）:
사（サリ、追加メニュー）:
음:（ジュース）:ひとつ
という意味のようです。
アジュンマが手早くテーブルセッティングをしてくれます。
大量のもやし。鶏肉といっしょに食べます。お変わり自由です。
待っている間も、四方のテーブルから怒濤のように押し寄せてくるニンニク臭に意識が遠くなるかもしれませんが、大丈夫です。
あなたもすぐに同化するのですから。
来ました。
닭도리탕 중짜: 30000ウォン
鶏肉、ネギ、お餅がグツグツ音を立てているその真ん中に鎮座するのは...
大人の握りこぶしほどもあろうかというニンニクです。
これがこれからあなたの血となり肉となり汗となって
数日間あなたの毛穴から放出されるのです。
ひるんではいけません。
あなたはここまで来てしまったのです。
もう後戻りはできないのです。
ぐつぐつぐつぐつ
煮立ってきたら、さあ食べましょう。
さきほどのモヤシといっしょに取り皿にとってご賞味ください。
ニンニクのビジュアルに圧倒されますが、実際食べてみると臭いもそんなに思ったほどキツくありません。
というか、この段階になると五感が麻痺してきて、
キツく感じません。
잘 먹겠습니다~~~
ひとしきり鍋を楽しんだら、ラウンド２
追加メニューのサリを注文しましょう。
「麺」と「ご飯」というチョイスがあります。
こちらは麺。칼국수といううどんによく似た麺です。
これが鶏のダシがよくしみ出したスープによく合うのです。
これだけ食べて一人、だいたい１００００ウォン強。
はっきりいって最強のコスパです。
決してビギナー向きではありませんが、ぜひソウルに来たら試してほしい味です。
（大事な人と会う用事の前には絶対食べないでください！）
[Daum 지도]
계림식당
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02-2263-6658
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