忘れてはいけない、日本人妻たち | ゆうきの韓国スケッチブログ

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ソウルに住んで16年目の日韓夫婦。韓国の日常をつれづれなるままに文字や写真やイラストでスケッチしていきます。

韓国側の統計によると、2013年に韓国人男性と結婚した日本人女性の数は1218人だそうです。

2000年代中盤以降、韓国で生活する日本人女性は急増しました。語学留学、ワーキングホリデー、就労など、その目的はさまざまですが、韓国人男性と恋に落ち、ともに韓国で家庭を築くいわゆる「日本人妻」の数も、それと共に非常に多くなっています。
このアメーバブログの例をとってみても、韓国人夫との日常生活を題材とした、非常に魅力的なブログがたくさんありますし、実際ブログ主の周りにも「日本人妻」がたくさんいます。

彼女たちのブログを読むと、いずれも異国での慣れない生活や習慣に戸惑い、翻弄され、時には辛辣な毒舌を吐きながらも、とてもたくましく生きているのがわかり、日本人夫としては「やまとなでしこ」のみなさんにあやかって自分も頑張らないとという気分にさせられます。

ふと、「彼女たちのどれぐらいが『慶州ナザレ園』のことを知っているのだろう」という気持ちになりました。

慶州ナザレ園は、日本の統治時代に朝鮮人の夫と結婚し、その後さまざまな事情で韓国の地にとどまった、いわば「最初の日本人妻」のおばあちゃんたちのための施設です。

Wikipediaのリンク「慶州ナザレ園

今でこそ、日韓カップルや日韓夫婦は珍しいものではなくなりましたが、この二つの国の間にあったさまざまな出来事を考えると、彼女たちが生きてきた時代、そして境遇というのは、現代の僕たちには想像もつかないものだったんだろうと思います。

統治
支配
同化
解放
朝鮮戦争
分断
独裁
民主化


韓国現代史のこれらの激動の真っ只中で、彼女たちはどう生きたのでしょうか。
そして、今、日本と韓国がこれほど近くなった時代を、自分たちの後輩である僕たち日韓夫婦を、
どのように思うのでしょうか。

正直、この施設、そして「最初の日本人妻」のみなさんが
10年後、いや5年後どうなっているか、わかりません。

僕はこの夏の間に、いちどここを訪れ
彼女達の話を自分の耳で聞いてみたいと思っています。


もし、同行したいという人がいらっしゃれば、どうぞ^^


慶州ナザレ園について興味のある方は、どうぞ
こちらのリンクもご覧下さい。(訪れた方の記事です)