【短歌】遠い影 | monologue~宥生のひとりごと~

monologue~宥生のひとりごと~

短歌、はじめました

人に背を向けることなくまはりゆく月の模型の裏側を撫づ

古代魚を懐かしさうに見るきみの記憶の海にそよげウミユリ

〈半裂き〉と呼ばるる魚(いを)を眺めつつふたりの影の行方を思ふ

死者よりも生者少なきしづけさに古代言語のごとき耳鳴り

木陰から出づれば秋の陽の下にまだわが影を置く場所のある




先日の古墳からさらに時代を遡って今度は化石を見てきました。

月の背中はいろんなものがぶつかるのでクレーターだらけです。
地球を庇っているつもりはないのでしょうが、やはり痛々しい。

〈半裂き〉は大山椒魚の異名です。
半裂きにされても生きていたという伝説(?)があるんですって。

そろそろ紅葉の便りが届く頃でしょうか。
素敵な秋をお過ごしください(*^^*)