『ハーブ&ドロシー』ヴィヴィアン佐藤評 | vivienne sato
本日、小山さんのお誘いにより、小山登美夫ギャラリーにて、ドキュメンタリー映画『ハーブ&ドロシー  アートの森の小さな巨人』を見て来た。今日は監督兼プロデューサーの佐々木芽生さんも来場されており、上映が質疑応答も繰り広げられた。
NYにいまも生活している夫婦の話。夫のハーブは郵便局員で妻のドロシーは図書館司書。決して裕福ではない彼らの唯一の楽しみは現代アートのコレクション。贅沢は一切せず、40年間こつこつと2000点以上もの現代アートをコレクションして来た。条件は自分たちが買える値段の作品であることと自分たちの住んでいるアパートに入る作品であるということ。
その膨大なコレクションはアメリカだけではなく世界的にも貴重な20世紀を代表するマスターピース!!!
アメリカのナショナルギャラリー(国立美術館)の学芸員がある日彼らのアパートを尋ね、その危うい保管方法に危機感を覚え全品寄贈を依頼し、現在はナショナルギャラリーに彼らの作品が1000点余り展示されている。これはアメリカ史上最大規模のアート寄贈だった。そして「50×50」として全米50州の美術館に50点ずつ2500点も寄贈された。
http://herbanddorothy.com/jp/


彼らは美術の教育を一切受けておらず、独学でアートの審美眼を養い、独自の哲学を持っていることにもとても注目されている。。。
まさに驚くべき映画の様な事実!!!

しかし映画が進むにつれ、彼らがコレクトしていたものは「アート作品」ではなく、「アーティストとの友情/信頼」出会ったことに気が付く。
狭い彼らのアパートでは作品は全部展示することはできず、ハーブは「見える見えないは関係なく、持っているだけで幸せ。すべて自分の頭の中にある」と言い切る。

11月より渋谷イメージフォーラムで公開!!!


アート映画というより、夫婦の生き方。現代の生き方。アートと都市と動物?との生き方が示される映画です。本当に素晴らしい映画です!!!!



その前に横浜美術館で10/1(FRI)18:30(19:00)特別上映会があります。先着200名ご招待致します。
yma-jyuku@yaf.or.jp
に参加希望人数(4名まで)、代表者のお名前、連絡先の電話番芒を記入し、「件名」に「ハーブ&ドロシー参加希望」と明記の上お申し込みくださいませ。
お問い合わせ 045-221-0304横浜美術館塾 10:00-18:00 木曜休館


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監督が描いたハーヴとドロシーの自宅アパート。極狭で、よくもまあ2000点以上もの作品が収納されていたことか!!!