出会いと旅立ちの季節 | 岸祐二オフィシャルブログ『岸道』by「アメブロ」

出会いと旅立ちの季節

このブログまで来て下さってありがとう。

皆さん、季節の変わり目、体調を崩しませんように、元気でいきましょうね。


突然ではありますが、ここで

自分の気持ちを少し整理する為に、

親愛なる皆さんに一つ報告させていただきます。


実は、『バンズ・ヴィジット』稽古中の

去る1月半ば、父親がこの世を旅立ちました。

齢80半ばで、患っていた病が急に悪化して亡くなり、

死に目にも会えませんでした。


ただ、残された母のケアや

一連の殆どの手続き等は兄と兄の家族が協力してくれて稽古に集中出来ましたし、

演出の森さん始め制作の皆様にお気遣いいただき、通夜と告別式には出席出来ましたし、

事務所キューブの社長はじめスタッフの皆様、

MonStarS兄さん達にも支えていただきました。

本当にそういう気持ちの繋がりには心から感謝しかありません。

この場を借りてお礼申し上げます。


そして、この場を借りて少しだけ自分の想いを書き残そうと思いますので、

よろしければこのまま読み進めて下さい。


葬儀は親族のみの家族葬にしましたが、

その数日間で改めて父親との想い出を語り合いました。

するとやはり自分では知らない父親の姿や、

母や兄も知らない僕に対しての父親の姿が重なったりして、

家族や親族の大切さを再確認出来てとても良い時間を過ごせました。


家庭では殆ど口を聞かず、口が悪くて本当は優しいが怒らせると怖い、

昔ながらの"普通の父親"でした。


ただ、若い頃は遊び人だったらしく、

僕には子供の頃から釣り、

野球やアメフト観戦、年始にはボウリング、

当時としては最先端のビリヤード、

トランプや麻雀等の勝負事やゴルフ等、人生を楽しむ遊びを沢山教えてくれていましたし、

某車メーカーの社員として、

カーレンジャーとなった息子を陰ながらとても喜んでくれていた様でした。


少年野球や厳しいバレー部で家にいなかった兄よりも多少僕は甘やかされていたと思いますが、

正に多くを語らず背中で教えてくれた父親。だった訳で、

自分もそんな男になりたいと今は特に思います。


ありがとう、親父、素晴らしい父親だったよ、お疲れ様でした。


亡くなって間もなく3ヶ月、年齢的にも覚悟していたし事実は受け止めていますが、

今もそれ程実感無く心の奥ですぅっと悲しみが流れている感じ。

でもこれまでより身近に感じてるかな…


ここ数年、"父親"という役柄を多く演らせていただいますし、これから巡り合う作品や役にそんな愛を乗せて行けたらと思っていますし、

役者としてはまだまだ道半ば、

どうぞこれからも応援をよろしくお願いいたします。


最後まで読んでくれたあなたにも、


日々の感謝を込めて…岸祐二