このような童話があります。
キツネがぶどうの実を見つけました。
高い枝についていたので、一生懸命ジャンプして取ろうとしましたが、届きません。
しばらく、ジャンプして試みますが届きません。
そのうちあきらめ、「どうせあのぶどうはすっぱいんだ。手に入れたとしても、どうせ僕は食べないさ。」と言って去って行きました。
この童話を読んであなたはどう思いましたか?
そのぶどうは甘いかもしれない。もちろん甘くないかもしれない。
しかし、それは論点ではなく、食べてみないと分からないというところが大事ですね。
心理学で言うならば、認知的不協和の調整作用です。
食べたいのに手に入らないと、認知的不協和という不快な状態になります。
そこでそれを調整するためにもっともらしい理由をつけて正当化しなければならないのです。
この場合は「どうせすっぱいんだ。」ということです。
このキツネさんは、私たちの中にもいて、もっともらしい理由をささやいてくれます。
「ビジネスで成功したい」
お金を持っている自分でなければ愛されないと感じているから成功願望があるのか?
何もない自分で愛されないと意味がないから、成功も意味がないのか?
知るか!
そのぶどうは食べてみないと分からないのです。
ぶどうを食べてからでもいくらでも考えられることですよ。