それは、朝の散歩&神社参拝を終えてのこと。

やっほ~荒川祐二で~すウインク

スサノオで~すグッグッ

 

ペコリ

ペコリ

パン、パン

ペコリニコ

(二礼二拍手一礼)

 

 

あ「ふ~」

ス「毎日精が出まんな。今日で毎日神社行き始めて何日目や?」

 

あ「えっと、53日目?かな」

※毎日の神社参拝の記事はInstagramに引っ越しました☆

 

ス「ふ~ん。てかさ、自分に一個聞きたいねんけどさ」

 

あ「なんですか?」

 

 

ス「神社ってどういう場所やと思う?」

 

 

横に立つスサノオを見ると、顔が凛々しい。

 

いつもの人生を語るときの騒がしい感じとは違って、神社関係、神さま関係のことを語る時は自然と威厳が出る。

 

 

あ「どういう場所?よく言うみたいな、

ただ願いをお願いする場所じゃなくて、感謝を伝える場所みたいな?」 

 

ス「感謝とは?」

 

あ「感謝?仕事が上手くいったとか、夢が叶ったとか」

 

ス「そうそう。よく知ってるやん。ちょっとキモい割にやるやん

 

あ「ちょっとキモいとかやめろや!!」

 

ス「でも、なんで感謝なんやと思う?そもそも」

 

あ「そもそも・・・。そこまで考えたことはないっすね」

 

ス「そうか」

 

 

 

 

そう言うと、スサノオは突然ゆっくり目を瞑って両手を広げた。

 

 

 

 

同時に、その場にゆっくりと吹く柔らかい風。

 

 

 

ス「古代より、万物に神は宿ると言われていた」

 

 

 

風が木を揺らし、木々のざわめきが聴こえる。

 

 

 

ス「空、海、大地、太陽に月、そして鳥や虫、この世に生きとし生ける生物の1つ1つに至るまで、神を見た」

 

 

 

スサノオがそう言うと急に鳥がさえずり出し、飛んできた虫が僕の手の甲に停まった。

 

 

 

ス「風よ、空よ、荒ぶる神よ。その姿を現したまえ」

 

 

 

次にスサノオが手を合わしながら、唱えるようにそう言うと風は強風に変わり、空には黒雲が立ち込め、稲光が走った。

 

 

 

あ「おぉ!すげぇ!!」

 

 

 

ス「ふぅ・・・」

 

 

 

スサノオが両手を降ろすと風は止み、黒雲は消え去った。

 

 

ス「自分今『すげぇ』って言ったやん。なにが凄いと思ったん?」

 

あ「いや!こんなこと出来るって、やっぱりあんた神さま何やなって!!」

 

 

 

 

ス「そういうとこ」

 

 

 

 

あ「え?」

 

 

ス「これは俺が今、あえて自分の目の前で見せたけどな。こんなこと以上に、凄い自然の営みなんてこの世の日常にたくさん溢れてる」

 

あ「はぁ」

 

 

ス「自然の恵みを与えてくれる海や山。

色とりどりに咲き誇る花々、

万物が生きるための空気を産み出す植物の数々、

 

まるで意思があるかのような営みを見せる動物や虫たち、

そのすべてを育てる太陽、

陰と陽のバランスを取る夜の月。

台風や雷の天変地異もそう。

 

全部が全部、人間の力なんかでは作り出されへん自然の奇跡や」

 

あ「はぁ…」

 

 

ス「その1つ1つを畏れ敬い、社を立てて拝み奉ったこと。

 

山の中に、海の側に、岩の前に、木々の周りに。それが古代の神社の始まり。

 

現代の各神社のご利益や願い事を叶えるっていうのは、後の時代の流れの中での進化の結果や。」

 

あ「・・・・・・」

 

 

 

ス「神社に来て、感謝することは上出来や。それだけで合格点。

 

ただな、自分ら人間はな何か特別なことがあった時にだけ感謝をすることが多い」

 

 

ス「そうではなくて神社の基本に立ち返って、自然の営み、奇跡を感じ、『生かされていること』への感謝を伝える。

 

すると、そこに謙虚な気持ちが生まれ、『おかげさま』の心が生まれる

 

 

ス「すると、俺たち神々が自分らの人生に力を与える隙間が生まれるんや。

 

人の縁や未来に繋がるきっかけ作りとかな。

 

それが『お願いしますお願いします夢を叶えてくださいお願いします』で心が埋まってたら、俺達の力が入る隙間がない」

 

 

ス「まぁよう喋ったけど、そういうことや。

 

神社の始まりと神社に来る意味な。神社のご利益にも色々違いはあるけど、これはどこの神社にもお願いする前に抑えておかなあかん基本やで」

 

 

 

あ「スサノオさん・・・」

 

ス「あ?」

 

あ「神さまのことを語ってる時のあなたは、本当に格好いいです」

 

 

ス「アホか!!こんなもん基本の「き」にも至らんわ!「き」の前の「か」や!「か」!基本の「か」や!!「か」や!「蚊」!モスキートや!!

どや!上手いこと言うたやろ!目指せ笑点や!!」

 

あ「(そういう所はダサいけど)」

 

ス「お前今何か言ったやろ」

 

あ「ナニモイッテマセン。イワズ、イワザル、イッテナザル」

 

 

そんなやり取りの後、

スサノオは空を見上げながら、何かを思うように言う。

 

 

ス「まぁとはいえ、自分ら人間が神社に時折来てくれるだけで、実は俺たち神々は嬉しかったりするんやけどな。理由は何であってもな」

 

 

スサノオは次は僕の方を向き、これ以上ないぐらい明るく優しい顔で僕に言う。

 

 

ス「俺たち神々にとって人間はみんな大切な子どもや。

だから、自分ら人間のことが好きで、好きでたまらんねんから」

 

 

 

…。

……。

………。

 

 

 

あ「ありがとう」

 

言葉の後に振り返ったスサノオの大きな背中に小さく呟き、心新たに頭を下げる。

 

ス「ま、別にお前のことはあんまり好きじゃないけどなニヒヒニヒヒニヒヒ

あ「最後の最後に、余計なこと言わんでええねん!!」

 
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