手術翌日、朝早速上半身を起こしてみたが
(電動ベッドを起こして)
大きな痛みはない。

顔拭き用のタオルをもらい、顔をフキフキ、スッキリとする。
目ヤニ半端なかったもん。

朝ご飯は、お粥とかではなく、普通のが出る。
まずビックリしたのは、手術した側の腕が全く動かせなかったこと。
手をあげると、すぐにバターン!と倒れてしまう。
そんな左手が利き手なもんで、
右手でフォークを使って食べてみたが
食欲もなく、なんとか半分食べてみる。
しかし気持ち悪くなり、すぐに戻してしまう。

尿管に管も通ってるし、
とりあえずはベッドの上でハミガキをして、
白衣の天使が汲んできてくれたお水(ストローさしてあった)で、うがいもする。
それを日勤ナースが片付けてくれる。

希望としては、生理が来そうだったので、
そうそうに尿管の管を外してほしかった。
パンツを履いて、ナプキンを当てたかった。
その気力で、
午前中には尿管の管を抜いてもらった。
私は、おしっこに行きたいのにおしっこが出ないみたいな違和感もなく、
尿管に管が通ってる時は尿意は来なかったし、
外してしばらくしたら、普通に尿意をもよおしたので、良かった。

それにしても、右手は点滴管(しかも手の甲に)、
左手は麻痺してると
もう両手ダメなんだけど、
火事場の馬鹿力といいましょうか。
必死に動かない左手を動かして、
パンツの上げ下げしてたもんな(^_^;)

で、最初に立ち上がるときは、もっと大変かと思いきや、
私が手術したのは、左脇下と背中なので、
立ったり座ったりは全く影響ナシ!
自分の病棟を点滴棒持ちながら一周したけど、ヨタヨタしつつも、
フラつきもせず、割りと平気だった。

そのあと1階へレントゲンを撮りに行ったが、
そのときは車イスに乗せてもらい、
なんだか視界が違って面白い!
こんな貴重な経験、もうしばらくないだろうな。

とりあえずは術後のせいか、
全身発汗が凄かったのと、食欲はなかった。
お昼ご飯も半分くらいは食べたかな。
もう吐かなかったけど、朝イチがダメだったんで、おっかなびっくり。

夕方には身体拭きの介助が入り、
こんなお仕事、力も使うし、ホントに大変だけど、
心底有り難いと思った。

両親は、前日の私の様子に大変心配していたが、
翌日、平気で歩き回る私を見て、
とてもビックリしたようだ。
昨日は土気色の顔色だったようで。

どうもこの日は不安があったせいか、
発汗と吐き気が止まらず
発汗は術後後遺症だろうし、
吐き気はメンタルから来るものだと思う。

吐き気止めの点滴を夜に入れてもらったが、あまり変わらなかった。

この日、痛み止め、栄養剤などの点滴が外れ、
寝るときは抗生物質の点滴もなかったので、
右手が自由な状態で眠れたが
やはり思いのまま寝返りなど打てず、
この晩はほぼ眠れなかった。