『能登はやさしや、土までも』
 岸田総理が施政方針で述べられたように、昔から石川には「能登はやさしや、土までも」という言葉があります。総理が「外にやさしく、内に強靱」と表現されたごとく、純朴で我慢強く、互いに支え合って生きていた能登の人々の優しい気持ちは、その土にまで深く染み込んでいるという意味でしょう。
 しかし、一説には「やさしや」は「やせしや」、つまり痩せているという意味ではないかとも言われております。日本海に突き出した能登半島の厳しい地理的条件、自然条件の中で過疎化が進み、高齢化率も半島先端の珠洲市では50%を超えております。
 敢えて申せば、能登は地震前から厳しい土地柄でありました。みなさま、能登はもちろん石川県にあります。しかし、石川県にだけあるのではありません。全国の半島、離島、そして人口減少や高齢化に悩む地域はすべて"能登"と呼ぶことができると私は思います。
 今回の地震は全国のいたるところの厳しい環境にある過疎地域の共通した大きな不安を投げかけております。人々は故郷に戻り、住み続けることができるかの瀬戸際にいます。自治体も存続の危機に立たされております。
 能登の人々には将来の希望の光が必要です。まず、いかなる手段を用いても、被災地の復旧復興を成し遂げる、断固たる決意を岸田総理にお伺いいたします。


 今日の参議院本会議での代表質問で、石川県選出の岡田直樹幹事長代行はこう質問を始められました。被災地の人間としての言葉は胸に突き刺さるものがありました。
 党派を超えて被災地の復興に当たらなければいけません。


◆岡田議員の質問動画