永遠の10分遅刻/松尾スズキ | ゆびにんブログ -指人形10,000体作りま…すん-

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(10/10/05 制作 No.2491)


私のMacちゃんで「松尾スズキ」って打ったら一発変換された!!ショウジですショウジ

ここまで有名になったか。。

って無名時代から知っているわけではないけれどw




というわけで

本日の本は「永遠の10分遅刻」、指人形は著者の松尾スズキさんです。

どうせ作るなら…と思い、彼が監督&出演した『恋の門』の毬藻田の服装で作りました。

今作は、映画・小説・漫画・ゲームの批評、恋愛や日常に関するエッセイ

ラジオドラマの脚本等々、松尾さんが書いた様々な文筆がぎゅぎゅっとつまった1冊です。




中でも私が一番イイ!と思ったのは

「申し訳なさのない恋愛は『公害』である!」というタイトルのエッセイ。

公害ってはっきりと言い切っちゃってます。すごい。

しかしこれを載せたananはもっとすごい。

さわりの文を抜粋すると

「恋反対。
 恋する輩というものは、どうしてああも傲慢か。
 ゲレンデが溶けるような恋したいか?傲慢だ。
 そんな、ゲレンデ溶かして、誰にどんなメリットがあるのか。
 顔に見合った分相応な恋をしてほしい。
 ゲレンデ溶かして許される顔なのかどうか。」

あーあ顔って言っちゃってるよ顔ってw

てめえいっぺん鏡で顔見直してみろやってことですよね、これは。

私、もうここの部分好き過ぎて何度も読み返しちゃいましたよ。

松尾さん、1回離婚されているだけあって説得力ありますね。

とはいえ、この文が掲載されたのは1996年なので、もしかすると結婚自体されていない頃かも?

今になって説得力が増したというわけか。




世の中の恋人たちは、背後から「爆発しろ!!」って思われてるなんて

夢にも思っていないのだろうなあ。

町中ではとりあえずイチャコラするの辞めれば良いのに。。

だって1回「爆発しろ!」って思われる度に、2人の離別が30分くらい早まりますよ。

あと1睨みで5分ね。

それと「あのカップル、なんか好感持てないよねー」って1回言われると、1時間早まります。

人の念て怖いんだぜ♪ ( ´∀`)




しかし「公害」とはよく言ったものだなー

これ以上的確な表現はないんじゃなかろうか。

あっこれは私の持論ですが、人前でいちゃいちゃするカップルは大体早く別れます。

長続きするのはやっぱり慎み深いカップルでしょう。

公共の場では間違ってもいちゃこかないような。

そこらへん、神様か仏様か知らないけどしっかり見てるんじゃないのかなあ。

まあ…不倫もこそっとするからか長続きしやすいという矛盾点はありますね…




なーんて松尾さんの本の感想から横道にそれてしまいましたね。

映画批評とか書評って色々な方がされていますが

ひとりひとり文体が違って面白いなあといつも思います。

松尾さんの文章もちょっと人と違う視点を持っていて、なるほどそういう表現があったのか!

と目からうろこの連続でございました。

いつか彼の舞台も見てみたいな。と思わされる一冊です。

ところで

この作品、表紙がもんのすごい恥ずかしい!!

これから読む方はぜひブックカバーを装着の上どうぞ♪


永遠の10分遅刻/松尾 スズキ

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彼の監督作「クワイエットルームにようこそ」もおすすめです。