新潟美少女図鑑のテーマ
今年も新潟美少女図鑑を発行することが出来ます。
次号で29作目となる、通称「本誌」の制作期間に突入しました。
毎号テーマを設けることで、参加クリエイターの着想のヒントないしは、創造の突破口として使ってもらってます。
次号のテーマは「POPS(ポップス)」。
このテーマの真意というか、編集部としての意図について「なかなか言語化が難しいなー」なんて、モヤっとしたまま制作が始まってしまってヤバいなー。
と、そんな中、最近、読んでる小説の中に、その思いをズバッと言ってる一文があったり、この街で暮らすアーティストのインタビューでも、ズバリの言及があって。このシンクロニシティ。やはり、間違ってないんだな、と思うに至りました(現在位置!)。
この2つの引用をもって、今回のテーマ「POPS」に込めた思いを察して頂きたい。
まずは、樋口穀宏「さらば雑司ケ谷」からの抜粋。登場人物が小沢健二の歌詞の持っている「肯定の尊さ、美しさ」を説く言葉。
「誰もが気軽に聴けるポップソングの中に深い真理を込めたフレーズを織り交ぜる。(中略)敷居は低く、でも分かる人はよりその深みと凄さが分かる。それがポップソングの優れたところなんだ。」
その通り!
続いて、新潟在住のアーティスト「haikarahakuti」のインタビューより抜粋。
「ポップスっていうもの自体が、世の中にある音楽の集合体だと思うんですよ。ダリル・ホール&ジョン・オーツなんかもそうだと思うんですけど、当時、流行していたフォークとソウルを同時にやりながらジャンルを超えていった。だから、幾つかの要素を入れてアウトプットを取ろうとするとポップスが一番やりやすい」。
なるほど!
ともにPOPSの持つ、懐の深さと多様性の共存というか、間口の広さというか、雑食性というか。ポップスに対する知見に富んだ指摘にハッとした次第です。そうなんです。新潟美少女図鑑って、そういう意味で「ポップなもの」ですもんね。
次号は、この夏、この街のBGMとして。また、そのライナーノーツとして使ってもらいたい。さあ、どんなPOPSが生まれるのか。6月15日の発行をお楽しみに。