前にも一度書きましたが、最近、教育業界では、アクティブラーニングの嵐が吹き荒れております。

アクティブラーニングを簡単に説明すると、

「もう、暗記ばかりの勉強はやめましょう。表現力やプレゼンテーション能力、思考力を重要視しましょう」

というようなお話しです。

私立中学の入試問題でも、普通の入試問題ではなく、アクティブラーニング枠のようなものを作っている学校が出始めました。

それはそうでしょう。

この制度、文部科学省の肝いりで始まった制度ですから。

ああ、数年前の、ゆとり教育を思い出します。

人々は、「子どもにゆとりを」というような、とっともらしい言葉に弱いです。

だって、正論に聞こえますよね?

「子どもにゆとりを」

でも、それは間違っていたことになり、今では、ゆとり教育は行われていません。

世間は、その頃育った世代を「ゆとり世代」などと呼び、「あー、ゆとり世代だからなあ」などと、意味ありげな言い回しを使ったりします。

さて、今回のアクティブラーニング。

別に悪いとは思いません。

しかし、それは、教育の多様性の中の1つにすべきです。

アクティブラーニングで力を発揮できる生徒のみが、評価されるのではなく、多岐にわたる評価の中での1つの基準とすべきです。

ゆとり教育の時もそうでしたが、私立学校は国の政策を全部一度に受け入れることはしません。

長く時間をかけ、吟味し、取り入れるにしても少しずつ取り入れていきます。

しかし、公立学校は違います。

文部科学省が舵を切れば、皆一気に舵を切っていきます。

それは、実はとても危険なことなのです。

例えば、将来小説家になれるような才能を持った子は、文章表現力はあっても、皆の前で堂々と発表をするプレゼンテーション能力はないかもしれません。

果たして、プレゼンテーション能力というのは、学力なのでしょうか?それとも性格なのでしょうか?

本当に全部がそう舵を切ってい良いのでしょうか?

思考力だって、小学生では、一人一人全然違います。

そこを暗記でカバーしようとする。

そこを努力で埋めようとする。

それがそんなにいけないことですかね?

性格や、精神年齢が学力として評価されることのないよう、私はただ祈るばかりです。


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