私がヨガに出会ったのは、今から11年程前、
そのときの感覚は今でも鮮明に覚えてます。
まさに、ビビビ…と、インスピレーションを感じ、
「ずっと探していたものにやっと出会えた!」
そんな感覚、
そして、言葉にできないほどの、とても深い安らぎと解放感を味わいました。
その当時は、まだピアノ講師をしていました。
子供の頃からピアノが大好きで、
夢中になり、時間を忘れ、何時間でも弾いているくらいでした。
ピアノ講師になるまでは、山あり谷ありで、いろいろ大変でしたが、
大好きなことを仕事にしている、その喜びは大きかったです。
その反面、苦しいことも多く、
身体の不調が続き、精神的にもとても不安定な頃でした。
それでも、周りの人にはそんな姿を見せることなく、明るく生きていましたが、
ただ、「なぜこんなにも生きにくい世の中なんだろう。」
「生きていくことは、こんなにも苦しく大変なことなのか…。」
悩み多き時代でした。
自分で言うのも何ですが、
こう見えて波瀾万丈、大きな試練がくるたびに、
それを乗り越えるために、真実を求め、
経典や自己啓発本、哲学書など、たくさん読んできました。
自分の人生に、大きく影響を与えてきたのは、人との出会いももちろんですが、
素晴らしい本との出会いがあったからこそ、前向きに生きてこられたように思います。
今までに読んできた素晴らしい本は、たくさんありますが、
その中でも、
「あるヨギの自叙伝」は、私の人生に真実の光を照らし、
真理を探求する者に、大きな力を与え続けてくれています。
ヨガに出会い、
これらの本に出会い、
本当の意味での自由を知り、
自分自身の本質とは、
真実とは何かを、
見出すことができました。
パラマハンサ・ヨガナンダ師は、
1920年代のアメリカにヨガと瞑想を広め、「西洋のヨガの父」として知られる、偉大なヨギーであり、ヨガの伝道師。
「あるヨギの自叙伝」は、故スティーブ・ジョブズ氏が彼のiPadに唯一入れていた愛読書で、追悼式では約800冊が参列に訪れた重要人物に配布されたそうです。
今、全国で、ヨガナンダ師の生涯を描いたドキュメンタリー映画が公開されています。
先日、私も観に行ってきました。
初めて、ヨガナンダ師を知った人にとっては、とても大きな衝撃だったようで、
一緒に行った友人も、
「魂が揺さぶられたみたい」と涙が溢れて、とても感動していました。
名古屋では、
今池の名古屋シネマテーク
で公開中ですが、
5月28日~6月10日まで、
と短い期間ですので、ぜひお時間ある方は、観に行ってみてください。
今では、世界中でヨガが広がり、当たり前のようにヨガができる環境があり、生活の一部にもなってきています。
それもここまで根付くまでに、どんなに大変な道のりだったのか、この本を通して知りました。
私の周りには、
ヨガ的な生き方を選択する人達も増えて、スピリチュアルな精神世界観も浸透し、
目に見えないものほど、大切なものであると、本質を思い出し、目覚めていく人を多く見ています。
でも、それは、自分自身が映し出している世界だから…。
生きていく意味を見出せず、苦しんでいる人は、もしかして身近なところにも、きっとたくさんいます。
誰にでも、
ちゃんと、ベストなタイミングで、
救いの手はあらわれます。
それは、そう求めた人のところにやってきます。
それを受け取るには、
何よりも、
「素直な心」をもつことが大切だと思います。
パラマハンサ・ヨガナンダ師の、深い愛のメッセージは、
ヨガを愛する人だけでなく、
真実を求める人へ、大きな気づきをもたらしてくれることでしょう。
私はこの本を生涯の宝物として、
折にふれて、読み続けていきます。
その時々に受け取る、必要なメッセージが必ずあり、前を向いて進む大きな力になってくれるからです。