山本的2011年レコード大賞発表! | 「Nothing But The Blues」 By 山本慎也

「Nothing But The Blues」 By 山本慎也

日本語ブルーズを歌っています。ライヴ、音楽、執筆文を掲載した雑誌、日本文学、プロレス、日々のことなどを、不定期に綴ります。

2011年は、震災と原発事故の一年でした。音楽と離れた時期も長かったように思いますが、最終的には音楽に助けらた気もします。

ということで、今年も個人的ベスト作品を列記してみます。

★がついているものは、僕が2011年に特にたくさん聴いたものです。あくまでも内容の良し悪しではなく、僕のバイオリズムとの一致の度合いの問題です。全て文句なしの傑作ですので、あしからず。


◎新譜[ブルーズ/R&B]
 《LOW COUNTRY BLUES》 Gregg Allman
 《MEMPHIS BLUES》 Cyndi Lauper
 《The Rebirth of Soul》 Melody & Syl Johnson Old Soul Band
 《Doin' Alright》 Cornell Dupree
 《Plays More Blues Ballads & Favorites》 Jimmie Vaughan
★《Roots》 Johnny Winter
★《Dedicated》 Steve Cropper

◎新譜[ロック/スワンプ/S.S.W.]
 《HoSoNoVa》 細野春臣
 《黒くなれ》 近藤房之助
 《Old Magic》 Nick Lowe
 《中央線Voyage》 町田謙介
 《Mississippi Mile》 John Oates
★《Superheavy》 Superheavy

◎発掘
★《Sweet Inspiration: the Songs of Dan Penn and Spooner Oldham》 V.A.
 《Evidence: Complete Fame Records Masters》 Candi Staton
 《Eight Classic Albums Plus》 Sam Cooke
★《The RCA Albums Collection》 Sam Cooke
★《Fame Studios Story 1961-1973》 V.A.
 《Better Days》 Bobby Charles
 《四重人格(デラックス・エディション)》 The Who

◎The Rolling Stones
★《Some Girls Live in Texas》
★《Some Girls(スーパー・デラックス・エディション)》
★《The Brussels Affair》

原発事故直後に来日してくれたジョニーへの感謝は、忘れません。奇跡の初来日公演の会場は、年齢層の高さには不釣合いなほど、熱気ムンムンでした。年老いてこその、新境地の歌が素晴らしい復活作は、その後も繰り返し聴きました。5月の再来日が、今から楽しみです。
スティーヴ・クロッパー先生の健在振りは、嬉しかったです。あのギターの音色を新譜で聴けるだけで、幸せです。同じく巨匠のコーネル先生は遺作となってしまい、とっても残念でした。この次が聴いてみたかったです。

僕が最も愛する曲、〈Please Send Me Someone To Love〉の新解釈を披露してくれたジョン・オーツには脱帽しました。ホール&オーツもソロも、今までほとんど聴いたことがなかったので、ちょっと手を伸ばしてみます。
スーパーヘヴィーは、純粋にかっこいいロックでした。ミックの歌も迫力があって、頼もしいです。

ダン・ペン&スプナー・オールダム・コンビの編集盤と、フェイム・スタジオの編集盤。この2つには、ソウル・ミュージックの全盛期に想いを馳せました。
そして極めつけは、サム・クックのRCA8枚組みです。その深くて甘くて苦い歌声には、改めて心臓を打ち抜かれました。

ストーンズのアーカイヴ攻撃はすさまじく、別コーナーに独立です。全て★が付いちゃってますので、もう触れないでおきましょう。

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