やや新譜、2枚 | 「Nothing But The Blues」 By 山本慎也

「Nothing But The Blues」 By 山本慎也

日本語ブルーズを歌っています。ライヴ、音楽、執筆文を掲載した雑誌、日本文学、プロレス、日々のことなどを、不定期に綴ります。

遅ればせながら、ミッティ・コリアさんの《I Owe It All To The Word》を聴きました。素晴らしいの一言。

2010年1月の品川での来日公演で初めて観て、その日からアルバム完成を待ってましたが、待っていた甲斐がありました!

ミッティさん、60年代にその名を轟かせたソウル・シンガーでしたが、神の道に進み、音楽ビジネスの世界からは遠のいて、ずっと教会で歌ってきたそうです。
今回、ゴスペル・アルバムと言うことで、レコーディングの話が実現したそうです。

1年半前に観た、短くも圧倒的だったステージの熱狂が、このアルバムにもしっかりと納められています。近年のアルバムで、ここまで熱いパッションがぎっしりのものって、なかなか少ないと思います。なんだか、力を貰います。


「Nothing But The Blues」 By 山本慎也-I Owe It All To The Word


コーネル・デュプリーさんの遺作《Doin' Alright》も白眉の出来でした。こちらも、発売からだいぶ経ってから、購入…。いや、色々と忙しくてね。
ギターが主役のインストですが、唄う、唄う。ブルースを基調にしたファンキー・サウンド、お酒が進みます。
何しろ、〈I Ain't Got You〉〈I Got A Woman〉〈Honky Tonk〉に、極めつけは〈Rainy Night In Georgia〉です。こういうの、大好きです。

「Nothing But The Blues」 By 山本慎也-Doin' Alright


この2枚、共にP-Vineがアルバム制作に大きな貢献をしているそうです。
日本の誇りです!


それにしても、ブルース&ソウル・レコーズを読んでいると、欲しい新譜が次から次へ紹介されていて、あれは罪な雑誌ですね。