よく保護者の方からこんな相談を受けます。
「うちの子ども、文章問題が苦手なんです。
読解力がないんでしょうか?」
皆さんもそう思われますか?
私の考えは
「『たす・ひく・かける・わる』の意味をしっかり理解していない」
だと思います。
文章題の問題と解いているとき
「今習っているのがかけ算だから、かけ算だろう」
って思っている生徒が案外多いんです。
小学4年生の問題です。
ちなみに教科書レベルです。
「A,B 2種類のかんづめがあります。
Aのかんづめ2ことBのかんづめ4この重さは1100g
Aのかんづめ2ことBのかんづめ7この重さは1700gです。
Aのかんづめ1こ,Bのかんづめ1この重さはそれぞれ何gですか。」
この場合は、おはじきなどを使って
視覚的に説明すると子どもたちは理解しやすいと思います。
ちなみに、文章題が苦手な生徒に対しての指導方法です。
Aのかんづめを木片、Bのかんづめをおはじきで表しています、
まずここで、片方からもう片方を「ひく」という発想がなかなかできません。
「ひき算」の計算はできるのに、具体的に「ひく」とはどういうことか
案外理解できていないんです。
そこで、おはじきなどを使って、具体的に「ひく」ということを
視覚的に見せてあげます。
そうするとイメージがわきやすいと思います。
Bのかんづめが3個残りました。
3個の重さは、1500-900=600gになります。
ではBのかんづめ1個はいくらになりますか?
なかなかわり算がでてきません。
それで、おはじきを3つ離します。
つまり、分ける→わり算ですね。
Bのかんづめ1個は200円だとわかりました。
Aのかんづめ2個とBのかんづめ4個で1100円
では、Bのかんづめ4個ではいくら?
なかなかかけ算がでてきません。
200+200+200+200=800円は納得できるのですが
200×4=800円とはなかなか納得できないんです。
同じものが3つ、同じものが4つという場合はかけ算を使うということを
やはり、視覚的にイメージしやすく教えてあげるといいと思います。
Bのかんづめ4個が800円だから、Aのかんづめ2個では・・・
ひき算ですね。また、おはじきをかくしてイメージさせます。
1100-800=300円 Aのかんづめ2個で300円とわかりました。
ではAのかんづめ1個では?
またわり算です。木片を2つに分けます。
300÷2=150円
Aのかんづめ1個 150円 Bのかんづめ1個 200円と
求めることができました。
繰り返し解かせようと、たくさん問題をやらせようとしますが
数字だけ見ても、左脳がはたらくだけです。
もっともっと、おはじきなどを使って右脳をはたらかせる勉強が
大事ではないかと思います。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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