ペイドライバー | 70 racing project

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T.YOSHIKAWA Official blog

ペイドライバーって?


チームに資金を持ち込むことによりシートを獲得したドライバー。


一見華やかにみえるF1の世界だけれど、

実際には資金難に苦しみ喘いでいるチームの方がはるかに多い。
そんなチームがドライバーの背後にある資金を目当てに、レギュラードライバーなどの形で起用する見返りに資金を要求する。
ナレイン・カーティケヤンがヒスパニア・レーシングと契約したスポンサー料は、チームの年間運営資金の約1/3にあたる1千万ユーロ(約11億円)と言われています。
ウィリアムズに至っては、パストール・マルドナードのスポンサーでベネズエラ政府が所有する石油会社PDVSAに請求した額が、なんと年間4,500万ドル以上!!
日本円に換算するとおおよそ36億2,913万円になるからオドロキだ!


YRSpirit

ここまであからさまになると、もうスポーツとはいえない!

金銭的な問題を抱えていないのは、レッドブル、フェラーリ、マクラーレン、メルセデスの4チームぐらいだから、それ以外のチームのドライバーは多かれ少なかれペイドライバーということになる。
ロータスは、まずライコネンはそのようなことはあり得無いと思うので、たぶんグロージャンが1人で被っているのでしょう。
昨年ザウバーのシートを失った小林可夢偉は、一説では10億円の持参金の持ち込みを要求されたといわれています。
日本人ドライバーがいなくなるのは寂しいけれど、

ある意味そこまでしてまで「もう乗らなくていいよ!」って言いたくなる。
可夢偉以外でも、ティモ・グロックやヘイキ・コバライネンといった実力のあるドライバーもシートを失っている。
ケータハムやマルシャなどに至っては、たぶんもうペイドライバーとでしかチーム自体が存続しないのだろう。
モータースポーツの頂点がこのありさまなのだから、なんとも情けない話である。
しかしそれでも、F1はこれからもモータースポーツの最高峰であることに疑う余地は無い。
ただ今のこの病んだ状態が少しでも解消して、早く真のモータースポーツと呼べるようになってくれることを願ってやまない。
そして日本においても、能力のあるドライバーや高い技術を持つコンストラクターが安心して仕事に没頭出来るようなレース文化が育って欲しいと思う。


そんな偉そうなことを言っているボクのところも、

じつはドライバーの一人はペイドライバーだったりする。
但しお金を出したからシートを獲得したのではなく、

資金難に喘ぐボクを見かねて自らお金を融通してくれたのだ。(笑)
内容的には変わらなくても、方向が少し変わるだけでこんなに美しい話にもなる。
お金が先じゃなくって、ホントは何でもない何かが未来を大きく変えていくんじゃないのかな!
良い世の中になってほしいね・・・