旧約聖書 ダニエル書 4章23節
「その木の切り株と根を残すように命じられているので、天こそまことの支配者であると悟れば、王国はあなたに返されます」

大国バビロンの王ネブカドネツァルが一つの夢を見ました。
一本の木が成長して大きくなります。
葉は美しく茂り、実も豊かになりました。
しかし、この木が切り倒されてしまいます。

この夢の意味を預言者ダニエルが解き明かしました。
木は王のことで、繁栄と共に高慢になり、自分の力と知恵を誇るようになったので、神様はある期間王が野原をさまようようにされるというのです。
この預言は現実のものとなりました。
野原をさまよう中で王は気づきます。

すべてのものを創造された方が、すべてのことを導いておられると。

このことに気づいた時、王はもとの権威に戻されました。

人は、自分の力で生きているように思いがちです。
しかし、イエス・キリストは言われました(マタイによる福音書6章)。

「人は自分で生きることも食べることも着ることもできない」

神様によって命を与えられ、宝物として生かされていることを認めるだけです。
そのことを喜んで感謝する時、神は喜んですべてのものを備えてくださいます。

自分が生かされている存在であることを忘れて生きていると、方向修正がされます。
それもこれも、神の愛を知るためです。

人は愛されるために生きています。
神様の宝物として。