アジャストメント | 『映画評価”お前、僕に釣られてみる?”』七海見理オフィシャルブログ Powered by Ameba

アジャストメント

操作された《運命》に、逆らえ。


運命は、与えられるものでも
切り拓くものでもない。
それは、常に<操作>されるものである。







「ブレードランナー」「マイノリティ・リポート」のフィリップ・K・ディックの原作短編小説の映画化。運命を支配された現実を舞台に、得体の知れない巨大な力に立ち向かう男の奮闘する姿を描いたSFサスペンス。


将来有望な若手政治家デヴィッドは、ある日エリースという女性と偶然出会い一目惚れをする。しかし、彼の動向を監視していた男たちに拉致されてしまう。彼らの目的は、本来運命から逸脱しないように監視し、調整することだった・・・。



人の運命はアジャストメント・ビューロー(運命調整局)”という謎の組織に監視され調整される世界。調整されている運命を組織の目をかいくぐり調整業務に葛藤する調整局員の手を借りながら自らの手で一目ぼれした女性を手に入れようとする男の恋愛奮闘劇。アジャストメント・ビューローという組織と男たちのが何なのかはよくわからないが、古い役所の職員が超能力やドラえもん的移動で調整をするのが滑稽で、突っ込みどころは満載だ。組織の力より愛の力が勝るのは恋愛ドラマとしては成り立つが、某名作映画のような連れ去り方はキャクター設定からすると少し違和感を感じた。また、SFサスペンスとしてはまったりしすぎている。
この映画を観て、自分の失敗はアジャストメント・ビューローの仕業だと思う人もいるだろう・・・。


評価:★★★


原題:The Adjustment Bureau
監督:ジョージ・ノルフィ
原作:フィリップ・K・ディック「調整班」
出演:マット・デイモン、エミリー・ブラント、アンソニー・マッキー、ジョン・スラッテリー、マイケル・ケリー、テレンス・スタンプ・・・他
製作国:アメリカ
配給:東宝東和

【アジャストメント】
http://adjustment-movie.jp/


評価・紹介No.:2011-080
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