アイガー北壁 | 『映画評価”お前、僕に釣られてみる?”』七海見理オフィシャルブログ Powered by Ameba

アイガー北壁

生きて、還る──

ナチス政権下、
若き登山家が挑んだ
前代未踏の絶壁──
アルプス登攀史上、
最大の事件と呼ばれた
衝撃の実話。







ベルリン・オリンピック直前の1963年夏。ナチス政権下、前代未踏だった「ヨーロッパ最後の難所」と呼ばれた”アイガー北壁”に挑んだ登山家の姿を描いた実話物語。



昨年、日本では明治時代に剱岳への登頂と測量の実話を描いた映画「劒岳 点の記」が公開され各賞を受賞したが、こちらはドイツ版「劒岳」と言ったところだ。


政治的な利用で” 殺人の壁”と恐れられていたアルプスの名峰アイガー北壁にチャレンジしたドイツの登山家2人。登攀したらトップ記事だと彼らを煽る女性記者。後から追う2 人のオーストラリア登山家。
スポーツ競技のごとく登攀するが、悪天候や負傷により栄光への挑戦から生き残るための闘いへと様変わりする。

どう見ても無謀登山者のバカな登攀とそれをお祭り騒ぎとして見ている記者と見物者を描いただけにしか見えない。
当時をリアルに描いているのかもしれないが、計画性なく且つ軽装備で登攀する登山家に自己中的な女性記者。っして最悪事態にもぬくぬくとスープを食ってるヤツラ。
シーンすべてが実話なのかもしれないが、衝撃事実を感涙させるのならば少しは脚色も必要だ。
女性記者にいたっては登山家以上に軽装で彼らの救出に向かうという超リアル感のなさ。

リアルで悲惨な登攀の映像と無謀と無責任な人たちを描いた物語だけにしか見えなかったのは非常に残念だ。


評価:★


原題:NORDWAND
監督:マーティン・スコセッシ
出演:ベンノ・フュルマン、ヨハンナ・ボカレク、フロリアン・ルーカス、ウルリッヒ・トゥクール・・・他
製作国:ドイツ・オーストリア・スイス
配給:ティ・ジョイ

【アイガー北壁】
http://www.hokuheki.com/


評価・紹介No.:2010-066
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