生命力を高める腸内フローラ・酵素・ミトコンドリア
腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアの三つは自然治癒力を高めることにつながっていきます。この理由を説明します。
まず、この腸内フローラ、酵素、ミトコンドリアの三つについて簡単に説明します。
•腸内フローラ・・・1000種類・100兆個以上の腸内細菌の集まりのことで、私たちの健康維持のために見えないところで様々な働きをしています。その群生の様子はお花畑になぞらえて「腸内フローラ」と呼ばれています。
•酵素・・・私たちの体内において、栄養素を分解してエネルギーを取り出し、組織や器官を作り出す「代謝」と、食べ物を分化して吸収しやすくする「消化」という、 二つの大切な役割を果たしています。
•ミトコンドリア・・・ミトコンドリアは「ATP(アデノシン三リン酸)」と呼ばれるエネルギー通貨を作り出しています。このATPをエネルギーに換えることで、人間は体温の維持や筋肉の収縮、神経活動など、ありとあらゆる生命活動を営んでいます。
「自然治癒力を高める」とは新陳代謝が気持ちよくスムーズに行われ、免疫力が高まることを意味しています。
それでは、この腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアがなぜ自然治癒力を高めるのか、その理由について説明します。
腸内フローラが自然治癒力を高める理由
これまでヒトの腸には重さ約1.5kg、100種類・100兆個もの腸内細菌が住んでいると言われてきましたが、近年、解析技術の発展によって、およそ500~1000種類も存在することが判明してきています。
また免疫細胞のおよそ3分の2が腸に集中しているため、腸は「腸管免疫」と呼ばれるほど、人体最大の免疫器官なのです。
また食べ物の栄養は腸から血液を通して全身の細胞に送られるため、腸は樹木に例えるならば根っ子であり、土壌そのものなのです。
もし、土壌が悪ければ立派な木が育たないように、食生活や栄養バランスの乱れなどが原因で腸内の環境が悪化してしまえば、その分、健康は遠ざかり、生活習慣病をはじめとした様々な病気も引き起こされやすくなります。
つまり、腸という存在は生命の源だと言うことができるのです。
また腸に生息してる腸内細菌は食べ物の消化や、代謝などに関わり、酵素を分泌したり、ビタミンB群を合成したりする働きがあります。
さらに腸内細菌の集まりには免疫系と対話して、免疫機能を改善する働きもあります。
それに加え、「腸脳相関」という言葉が示すように、腸の健康は脳の健康に直結しています。このことに関しては、腸内細菌が幸せホルモンである「セロトニン」や報酬系に関わる「ドーパミン」などの前駆物質を作っていることがよく知られています。
したがって、腸内細菌のバランスを整えて腸内フローラを改善していくことは、心と身体を健康にし、免疫力だけではなく、生命力をも高めることにもつながっていくと考えられるのです。
酵素が自然治癒力を高める理由
酵素は人間の体内では、食べ物の消化や吸収、解毒、代謝など、あらゆる生命活動の媒介として働いています。
栄養素が材料であるとするならば、酵素はその栄養素を使って体の組織や器官を作りあげる大工さんの役割を果たしているのです。
もし体内の酵素がきちんと働いていなければ、生命活動を維持したり、新陳代謝を活発にしたりすることは出来ません。
また、普段摂っているビタミンやミネラルの主な役割は、実は酵素の働きを助けることなのです。
しかし、現代人の多くは食べ過ぎや早食いの傾向によって、体内の酵素を大量に浪費してしまっています。
もし酵素が食べ物の消化ばかりに使われてしまうと、肝心の「代謝」の方に体内酵素が回らなくなってしまいます。
つまり新陳代謝が鈍くなるため、老化が早まったり、免疫力が低下して、生活習慣病をはじめとした様々な病気にかかりやすくなったりしてしまうのです。
そのため酵素を無駄遣いしないような食生活を送ることが、免疫力を維持し、生命力を高めるためには、大切になってくるのです。
また腸内細菌にも酵素を分泌する働きがあるため、先程も述べたように、腸内環境を良くすることは体内の酵素を増やすことにつながっていきます。
ちなみに食品に含まれている酵素(食物酵素)には、代謝を良くする効果はありませんが、消化を助ける働きがあるため、食物酵素が含まれている生の野菜や果物、発酵食などを摂るようにすることは、体内の酵素の浪費を防ぐのに役立ちます。
つまり、酵素で生命力を高める方法とは、食物酵素が含まれた食材を摂ることで体内の消化酵素を増やし、それと同時に体内の酵素を浪費しないよう、なるべく食べ過ぎや消化が悪い食品を避けていくことなのです。
ミトコンドリアが自然治癒力を高める理由
ミトコンドリアは私たちの細胞に200個から1000個程度存在していると言われています。人間の細胞の数を60兆個だとすると、私たちの体には1京以上の数のミトコンドリアが存在していることになります。
そのミトコンドリアは、太古の昔、原始生命体に好気性細菌がもぐりこむことによって誕生したといわれています。
そして、これまで生物には使われなかった酸素を利用することで、私たち多細胞生物はより多くのエネルギーを得られるようになったのです。
ちなみに細菌や藻類のような単細胞生物は、エネルギーを得るために「解糖系」と呼ばれるシステムを使っています。これは単純に言えば、糖を分解してエネルギーを得るシステムで、素早くエネルギーを得られる代わりに量が少ないという特徴があります。
そのため、多細胞生物である私たちは解糖系だけでは、エネルギーが全然足りず、様々な生命活動を行うことはできません。
では、なぜ私たちは今、こうして生きていられるのでしょうか?
その問いに答えてくれるのが、「ミトコンドリア」という存在なのです。
実は私たちが多種多様な生命活動を行なえるようになったのは、ミトコンドリアが酸素や水素などを利用することで、(エネルギーを得られる速度は解糖系に劣りますが)その分、解糖系の何倍もの量のエネルギー(ATP)を生み出せるようになったからなのです。
このことを考えると、生命の主役とは、実はミトコンドリアなのだと言えます。
また酸素を得るために普段、私たちが何気なく呼吸を行っているのも、実はミトコンドリアがエネルギーを生み出すことと非常に深い関係があるのです。
そのため、ミトコンドリアが機能不全に陥らないような生活習慣を送ることが、ミトコンドリアで生命力を高めるために必要になってくると考えられるのです。
さらに、先程述べた酵素や腸内フローラの重要性も最終的にはミトコンドリアと関わってきます。
腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアは自然治癒力に深く関わる
このように、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアの存在は自然治癒力に深く関わっていると考えられます。
そして、この腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアのことを大切に考えていくことが、生命力の向上につながっていくと思われます。
ミトコンドリアで自然治癒力を高める方法とは?
私達の細胞内には数えきれないほどのミトコンドリアが生息しており、そのミトコンドリアは日々、「ATP(アデノシン3リン酸)」と呼ばれるエネルギー通貨を作ることで、様々な生命活動を行えるようにしてくれています。
また、ミトコンドリアが元気に活動することは、新陳代謝が活発になり、細胞がスムーズに生まれ変わることを意味します。
そのミトコンドリアの働きは目に見えないものですが、普段からミトコンドリアの存在を意識することは、自然治癒力を高めることに直結していくのです。
このミトコンドリアについて、医学博士の西原克成氏は、以下のように述べています。
1.ミトコンドリアは、各細胞のなかで半ば自立的に分裂・増殖を続けています。
2.食物として取り入れた糖や脂肪などの栄養素やミネラル・ビタミン・水素と、呼吸によって取り入れた酸素、それに酵素と補酵素が加わって、300種類ほどある全身の細胞がそれぞれに必要とするエネルギー物質のアデノシン三リン酸(ATP)をつくり出しています。
3.ミトコンドリアは、新陳代謝の主役としては体温を一定に保ち、細胞のリモデリングを行い、細胞の同化・異化・運動の調節・老廃物の排出とともに老化を予防する働きを担っています。(西原克成『免疫力を高める生活 健康の鍵はミトコンドリアが握っている』 p182)
ミトコンドリアで自然治癒力を高めるには?
では、ミトコンドリアで自然治癒力を高める方法とは、具体的にどのようなものでしょうか?
それはミトコンドリアがエネルギーを作る能力を高めていくことに他なりません。
そのためには、毎日ある程度の時間、日光浴をすることが大切になってきます。なぜなら、ミトコンドリアは太陽の光を浴びると活性化するからです。
また、ミトコンドリアが機能低下を起こさないよう、日頃の生活習慣を気をつけてみることも大切です。
ミトコンドリアの働きの障害となる要素としては西原克成は、
•ビタミンやミネラルなどの栄養素の過不足
•血液中に侵入したウイルスや細菌
•人間にとって不適当な外部からの重力や気圧、温度
•ストレスや過剰な紫外線
•激しい運動などによって生じる活性酸素
などを挙げています。
これらの要素によってミトコンドリアの働きに障害が起こると、スムーズに細胞の新陳代謝が行なわれなくなるのです。
また老化が早まったり、生活習慣病や自己免疫疾患、アレルギーといった病気の原因になったりすると西原は述べています。
ミトコンドリア健康法とは?
特に活性酸素(フリーラジカルの一種)は、ミトコンドリアの機能低下の大きな原因になるので注意が必要です。
ちなみに活性酸素とは、ペアになっていない電子をもつ不安定な酸素のことで、体内に増えすぎると、全身の細胞の老化を促したり、ミトコンドリア内の遺伝子を傷つけたりするとされています。
この活性酸素に対しては、水素分子が含まれた水素水が役立ちます。
水素水は代表的な抗酸化物質であるポリフェノールよりも数百倍の抗酸化力があり、しかも悪玉の活性酸素だけを除去するため、ミトコンドリアの機能低下を防いでミトコンドリアを元気にするのに効果的です。
ちなみにの宇野克明医学博士は、ミトコンドリアの機能低下や細胞の劣化につながるフリーラジカル(活性酸素)が増えすぎないように注意を促しながら「ミトコンドリア健康法」として以下を挙げています。
①過度の栄養摂取を控える。
過度の栄養はATP需要を越えた電子の漏電をまねき、フリーラジカルを増やす。
②食事のカロリー制限は朝、昼に重点を置き、夜は控えめに。
ミトコンドリアで作られたエネルギー源ATPも活動によって処理しやすい。
③寝る前の食事やアルコール摂取は控える。
寝る前はATP需要も減り、過度の栄養は電子の漏電やフリーラジカルを増やす。
④食事の後は適度な運動も好ましい。
運動でATP消費もスムーズとなり、電子の漏電によるフリーラジカルを防ぐ。
⑤過度の運動は控えめに。
過度の運動はむやみに酸素消費量を増やし、フリーラジカルを大量に発生させる。
⑥むやみな抗酸化対策は行わない。
ミトコンドリア環境改善という源流対策も行わず、フリーラジカルの警告だけを消し去るとアポトーシスが中断してしまい、発がんの原因にもなります。(宇野克明『ミトコンドリア革命』p142~143)
このように、宇野克明医学博士は細胞の老化やサビつきの原因になるとされるフリーラジカル(活性酸素)の対策を中心にしたミトコンドリア健康法について述べています。
また、細胞内のミトコンドリアは増やすことが可能です。
ミトコンドリアはエネルギーが必要だと感じると増えていきますので、運動をほとんどしない生活ではなく、なるべく身体を動かすようにすることが非常に大切になってきます。
しかし、ミトコンドリアは酸素によってエネルギーを生み出そうとするため、身体を動かすといっても、息切れするような激しい運動(無酸素運動)ではなく、ゆったりとしたウォーキングやランニングなどの有酸素運動です。
さらにミトコンドリアを増やすための具体的な方法として、日本医科大学教授の太田成男氏は、『体が若くなる技術 ミトコンドリアを増やして健康になる』のなかで以下を挙げています。
•マグロトレーニングをする・・・ヒラメのような瞬発力のある筋肉(白筋)ではなく、マグロのような持久力のある筋肉(赤筋)を鍛える。
•姿勢を保つ・・・筋肉の中でも姿勢を保つための筋肉、背筋と太腿の筋肉に多く含まれているため、背筋のミトコンドリアを増やすためには、背すじを伸ばすことが重要。
•寒さを感じる・・・ミトコンドリアは寒さを好むため、寒さを感じてミトコンドリアにエネルギーが必要だと感じさせることが、ミトコンドリアを増やすためのヒケツ。
•空腹を感じる・・・空腹になると、からだはエネルギーがもっと必要だと認識するようになり、ミトコンドリアを増やそうとする。
ミトコンドリアは生命エネルギーを生み出す源
このようにミトコンドリアによって生命力を高めるには、ミトコンドリアの機能低下を防いだり、ミトコンドリアを増やしたりしていくことが重要になってきます。
またミトコンドリアのTCAと呼ばれる回路には、そのすべての反応に酵素が必要になってきます。そのためミトコンドリアの活性化のためには、体内の酵素を増やすことも重要です。
さらに、ミトコンドリアが生み出すエネルギー通貨「ATP」のスムーズな産生には還元型の【コエンザイムQ10】 が役立ちます。
そのほか、細胞内に住むミトコンドリアの栄養は、腸からやって来るため、腸内細菌の集まりである腸内フローラを改善することも、ミトコンドリアの健康に関係してきます。 もし腸内環境が悪ければ、せっかく食物を摂っても、十分に栄養が体内に吸収されないのです。
ミトコンドリアが元気になれば、新陳代謝が活性化し、免疫力は向上していきます。また、ミトコンドリアは生命エネルギーを生み出す源であるため、ミトコンドリアが元気になると、そのぶん、細胞もイキイキと健康になり、自然治癒力も高まっていきます。
したがって、ミトコンドリアを普段から意識することは、自然治癒力を高める方法のひとつだと言えるのです。
腸内環境に影響する活性酸素の働き
活性酸素は腸内環境の悪化でも発生する
活性酸素とは、体の中でエネルギーの生成などで発生するもので、不安定な酸素化合物のことです。
不安定な存在が故に、体内の他の成分と結びつく力が強く、反応性の高い状態となっています。
この反応は免疫機能として働きますが、腸内環境が悪くなって毒素が発生したときにもそれを排除するために発生します。
腸内の毒素は増えすぎると体中に巡り、それを追いかけるように活性酸素も体中にできてしまい、その影響で体にも悪い影響を及ぼし始めることがあります。
腸内を支える善玉菌と悪玉菌のバランス
腸内環境は善玉菌と悪玉菌、そしてどちらにも変われる日和見菌でバランスを保っています。
悪玉菌が増えすぎると、腸内環境は悪化して腸の働きが悪くなります。
腸の働きが悪くなることで便が溜まりすぎたり、悪玉菌が腸内のたんぱく質を腐敗させて毒素やガスを大量に発生させたりします。
この腸内の菌のバランスを保つことは非常に難しく、さらに加齢とともに善玉菌の割合は減っていきます。
活性酸素と腸内環境
活性酸素の力は免疫機能として作用し、外的と結びついて身体を守る働きがある反面、増えすぎると悪い活性酸素として正常な細胞にも結びついてしまいます。
腸内環境の悪化で悪玉菌が作った毒素などの有害物質を排除するために活性酸素は増えます。
排除しきれなかった毒素は体中に血管を通って広がっていきますが、その先々でも活性酸素が毒素と戦うために現れます。
その活性酸素が増えすぎると、活性酸素の暴走が始まって悪玉化して正常な細胞や組織をも攻撃するようになってしまうのです。
活性酸素が毒素を追いかけて全身へ
腸内で発生した毒素に反応して、活性酸素はあらわれます。
本来、必要な体の働きの中で生まれる物質であり、また体の免疫機能としての働きを持っているものなので、これ自体にはさほど問題はありません。
しかし、腸内環境が改善できず、悪い状態を続けることで毒素が溜まり、それが全身へとめぐっていくことで状況は悪化します。
全身に血管をめぐって散らばった毒素を追いかけるように、活性酸素はその行く先々で発生します。
そこで毒素を叩くとともに増えすぎた活性酸素が悪い働きを持つ活性酸素へと変化することがあるのです。
活性酸素の攻撃力は、高い反応性を生かして他の物質に結びついて他の物質へと変化させる力です。
活性酸素が毒素と結びついて無害化させるだけならば良いのですが、時には正常な細胞と結びついて壊してしまうことがあります。
腸内環境は全身に影響を与える
腸内環境を整えることは、体全体に良い効果があると言われています。
それは、腸内で発生した栄養分も毒素もすべてが体中に運ばれることになるためです。
腸内環境が悪くなることでそこにできた毒素は、血流に乗って、肌や髪の毛、内臓などに届けられます。
もちろん、そこを通るため血管にも影響を及ぼします。
そのため、腸内環境によって健康と美容は左右されるといっても過言ではありません。
肌で見る毒素と活性酸素の動き
例えば、肌では毒素と活性酸素はお互いの相乗効果によってどんどんと状態を悪くして肌トラブルを起こしやすくします。
毒素で増えた活性酸素が肌の細胞を攻撃して破壊し、血管の状態の悪化によって肌への栄養分も届きにくくなります。
また一方では溜まりすぎた毒素を皮脂腺から排出しようとして皮脂の分泌が活発になります。
皮膚の細胞は破壊によって固くなっているため、皮脂が詰まりやすくニキビなどのトラブルが起こります。
このような一連の働きが体中で起こり、健康と美が侵されていきます。
腸内環境を整える必要性
腸内環境は体の基礎を作る食べ物から栄養分を取り出して体に送るとともに、老廃物の排出にも関係している重要器官です。
どちらの機能も体を動かし、健康に保つために重要です。
腸内環境が悪化することで活性酸素が大量に増えることも体にとってのリスクとなります。
腸から運ばれた毒素が体中にいきわたることによって同時に活性酸素も増えて、毒素と活性酸素の二つの影響を受けることにもなります。
活性酸素の働きは行き過ぎることがあるため、活性酸素を増やさないような腸内環境を保つことが必要なのです。
活性酸素は腸内環境の悪化で増える
活性酸素は腸内で毒素が増えたことによって働きます。
腸内環境の悪化で増えて、体中にその影響を及ぼします。
そのため、腸内環境を整えるための食生活を心がけることが必要です。
悪化している時は抗酸化力の高いものを利用して、活性酸素を減らす工夫もしましょう。
以上、腸内環境が悪いと毒素と活性酸素が発生します
体を健康に維持するためには、腸内環境をいつも良い状態に保つことが不可欠です。そのためには、「善玉菌」を優位な状態にしておくことが大切です。「善玉菌」が増えると、免疫力の向上や病気にかかりにくくなるなど、たくさんのメリットがあります。
その逆に、「悪玉菌」が優位な状態になると、腸の老化は進行し、免疫力の低下、腸内腐敗の進行などを招き、毒素を発生させます。
毒素は、火山ガスの成分と等しく、とても危険なものです。この毒素が腸内に溜まると活性酸素が誘発されます。
この活性酸素が、ミトコンドリアを弱らせる原因になっていることを忘れてはなりません。
「健康的な生活を送る」ためには、まず「自然治癒力」を高めることです。
「ホメオスターシス三角」を形成する3つのなかの、自律神経系の調節には、”セロトニン神経系”が関与し、内分泌系は”ホルモン”と”生理活性物質”が関与し、免疫系には”腸内環境”が重要な位置を占めています。
このため、「自然治癒力を高める」ためには、「ホメオスターシス三角」を構成する”この3つ”を健全化させておくことが重要になります。
このため、自然治癒力を高めるためには
1.自律神経を整えること
2.必須脂肪酸の摂取バランスをとること
3.腸内環境を整えること
以上の3つが重要になってきます。
今回は、3の腸内環境について述べました。