西洋医学は、頭痛診療に役立つのか | 頭痛 あれこれ

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 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

 今回のシリーズでは、西洋医学とくに、アメリカ流の西洋医学がどのようなものなのかが理解されたはずです。  


   医者は病気を絶対に治せない
    
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12283881171.html

  

      現代医学と医療
      
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12283964257.html

  

   予防医学の重要性
     
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12284145584.html

  

   代替医療を否定する医師
     
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12284171324.html


 もう一度、繰り返して言いますと、今日本で信じられている西洋医学のスタートは かなり特殊な状況でした。西洋医学のスタート、それは「資本主義」のスタートと ほとんど同じで、西洋医学は「資本家がお金を儲ける為に作られた」ものです。
 今世界で主流となっている西洋医学のスタート、 これは20世紀初頭のアメリカです。
 お金持ちにとって労働者は「部品」でしかなかったのです。 しかし、過酷な労働のせいで労働者が身体を壊してしまう事 が最も問題になりました。
 労働者をできる限り安く、 最大限に働かせるために、如何に素早く、壊れた労働者というパーツを素早く 労働力として復活させるのか、をポイントにして、そんなお金持ち達の希望を叶える為に発達した技術、 それが日本中の医者が大学で学ぶ医学、つまり 『現代西洋医学』なのです。ですから、治すなんてまどろっこしい事には興味がありません 。
 西洋医学は労働者を限界まで働かせる為にスタート したのですが、 当時のお金持ちは、『病気を治す振りをすればずっとお金が入ってくる』という事に気付きました。
  病気の原因は取り除かず痛みだけを取れば、その場では 治ったように感じても、また痛くなり戻ってきます。 麻薬と一緒です。
 使ったその瞬間は気持ちが良くても、長期的には どんどん身体が壊れていきます。
  問題が増えれば増えるほど出せる薬が増え、 もっともっとお金が入ってくるのですから。
 労働者を働かせる為に利用した手法が『医療』の名の下に 合法的な麻薬として成立してしまいました。
  結果、大きな利益を生み出す『現代西洋医学』は 優先的に研究費が回り、国から優遇され、世界の医学の中心となりました。
 例え一時的だったとしても、痛みを取ってくれるのだから、 多くの人が現代西洋医学を求め、認めてしまったのです。
 『今、この瞬間、すぐに痛みをとってほしい』その欲求を満たして欲しい人達とそれを満たせばお金が物凄く儲かる人達、 それが組み合わさってしまった結果が金儲け主義医療です。
  このように、西洋医学は病気を治す為に存在していません。西洋医学には、歴史的にみても、そもそも治す気がまったくありません。
 この時代のアメリカの西洋医学は、ロバート・メンデルソンの「こうして医者は嘘をつく」で克明に記載されていたことです。
 これが、西洋医学の根本的な・基本的な考え方であることを忘れてはなりません。


 このような考え方に基づいて、トリプタン製剤が片頭痛治療の世界に導入され、寝込む程の辛い頭痛が緩和されたことから、片頭痛は「病気」 と考えられるようになりました。
  しかし、そもそも治す気がまったくなく、『今、この瞬間、すぐに痛みをとってほしい』その欲求を満たして欲しい人達とそれを満たせばお金が物凄く儲かる人達、 それが組み合わさってしまった結果が”金儲け主義”の片頭痛医療となってしまったのです。
 寝込んで、仕事を休むことなく、労働力が確保できるようになり、経済的損失は少なくなり、さらに片頭痛を根本的に治さないために、お金が物凄く儲かる人達にとっては申し分のないことになっています。
 こういったことから、国際頭痛学会は、「国際頭痛分類」を作成し、全世界にこれを普及させることによって、片頭痛にはトリプタン製剤で対処させる基盤を作ったということです。


 日本にトリプタン製剤が導入される直前には、専門家は、片頭痛研究は日本より、欧米のほうが遙かに進んでいると考えることから、片頭痛の克服をめざす国際的組織ADITUS(トリプタン製薬メーカーのゼネカ薬品が設立)から、その情報・知識を取り入れました 。

 

 2000年にやっと、日本に待ち焦がれたトリプタン製剤を導入すると間もなく、電光石火のごとく「慢性頭痛の診療ガイドライン」が作成されました。
 日本の業績よりも欧米の論文を無条件で評価する考え方から、それまでに欧米のトリプタン製薬会社とトリプタン御用学者が作成していた「国際頭痛分類 第2版」を無条件に踏襲した形で「慢性頭痛の診療ガイドライン」が作成されることになりました。

 

 そして、2013年3月には、国際頭痛学会主催でHeadache Master School 2013 in Asia が東京で行われ、世界のトップエキスパート14名(Burstein, Charles, Diener, Dodick, Ferrari, Goadsby, Gobel, Guidetti, MacGregor, Purdy, Schoenen, Schoonman, Rapoport, Zagami)が来日し、頭痛医学の最新の進歩を参加者一人一人に伝授されたことから、これが日本の頭痛診療・教育のあるべき姿を示すものと確信され、平成25年以来、学会独自のHeadache Master School Japan(HMSJ)が「日本の頭痛教育プログラム」の中心として、毎年開催されています。


 このように、日本の片頭痛医療は、アメリカの西洋医学の考え方が、すべて取り入れられ、片頭痛研究は日本より、欧米のほう(西洋医学)が遙かに進んでいると考えることから、現在の学会を主導される先生方は、”世界の頭痛医療に追いつき、追い越す”、という気概を込めて、西洋医学にひたすら追随してきました。
 こういったことから、アメリカ流の西洋医学を超えられないものと始めから思っているため、西洋医学に従うしかありません。


 このようにして、「片頭痛は病気です。病気ですから、医療機関を受診して、片頭痛を治療して、治しましょう」と言って片頭痛患者さんに医療機関への受診を勧め、生活の質QOLを高めて、健康寿命を長くさせましようと、しきりに洗脳し、さらに患者団体まで巻き込んで「なお、片頭痛の恩恵に浴していない片頭痛患者さんが多くいる」といって啓蒙活動を勧めてきました。
 先述のように西洋医学で行われるトリプタン製剤による治療は、あくまでも「対症療法」に過ぎないものであることは、冒頭からの記述で理解されることでありながら、それがいつしか、片頭痛発作時に毎回トリプタン製剤を服用しておれば、”片頭痛が治ってしまう”とか、片頭痛の”適切な治療”とはトリプタン製剤を服用することであるとか、さらに、片頭痛患者さんによくみられる、パニック障害やうつ状態、冷え性までが改善され、将来的には、脳梗塞が予防されるし、さらに頑固な耳鳴り・めまい・性格異常までが予防されるとまで、デタラメをいう専門家も出てくるようになりました。 
  このように、如何に詭弁を弄してきたのかが理解されるはずです。
 まさに、無知な一般の方々を愚弄するにも甚だしいと言わざるを得ません。


 西洋医学は治療が主体で、病気の予防には目が向けられていません。
 治療内容も一部療法を除いて、ほとんどが症状を緩和する対症療法で、原因を解決する治療法ではありません。
  こういったことから、片頭痛発作時に、毎回、トリプタン製剤を服用しようとも、片頭痛が治ってしまうことはありません。

 こういったことから、片頭痛の適切な治療とは、トリプタン製剤を服用することではない、ということです。
 こういったことから、パニック障害やうつ状態、冷え性までが改善され、将来的には、脳梗塞が予防されるし、さらに頑固な耳鳴り・めまい・性格異常までが予防できるなどは、決して、あり得ないということです。
 このことを明確に、認識して頂くことを目的で、今回のシリーズを作成しました。

 
 このようなことから、片頭痛医療には、代替治療もしくは予防医学的観点が必要になっています。このことの重要性を述べることが目的でした。