1.「ミトコンドリアを弱らせる”環境因子”」 その13 | 頭痛 あれこれ

頭痛 あれこれ

 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

(13)「牛乳や乳製品」をとり過ぎがマグネシウム不足を引き起こす・・


 私たちの健康にとって、カルシウムは非常に重要なミネラルです。しかし一方でカルシウムのとり過ぎが「マグネシウム不足を引き起こす」ということはあまり知られていません。特に食が細い(小食)にもかかわらず、肉類や乳・乳製品が好きという人は要注意です。
 牛乳は、カルシウムを多く含む食品としてよく知られています。でも、牛乳をとり過ぎると、カルシウムは腸から充分に吸収されることなく、そのほとんどが糞便とともに排泄されてしまいます。このとき、カルシウムだけではなく、体に必要なマグネシウムなどのミネラルや栄養素も一緒に引き連れて排泄されてしまうのです。
 では、もし牛乳に含まれるカルシウムを充分に吸収したとするとどうなるか? 血液中のカルシウム濃度が急激に高まります。これがまたよくないのです。
 体にはホメオスタシス(恒常性維持機能)という、バランスをとって正常値に近づけようとする働きがありますから、余分なカルシウムは尿としてただちに排泄されることになります。この排泄にともない、マグネシウムや亜鉛などのミネラル、他の栄養素がやはり失われることになるのです。
 このように、牛乳の吸収率がよいにしろ悪いにしろ、カルシウムを多く含む牛乳や乳製品をとり過ぎることは、結果的にマグネシウムをはじめとする必要なミネラルを失うことになります。実際、牛乳や乳製品など、カルシウム分か特に多い食品のとり過ぎによってマグネシウム不足になるケースは多いのです。
 ちなみに、カルシウムとマグネシウムの摂取比は「2一1」が適切と考えられていますが、牛乳そのもののカルシウムとマグネシウムの比は「10 一1」程度と、カルシウムの比率が高くてアンバランスです。それから代表的な乳製品であるチーズに含まれるカルシウムとマグネシウムの比は、ナチュラルチーズで「20 一1」程度、プロセスチーズ「30 一1」と、もっとバランスが悪くなっています。マグネシウム不足はマグネシウムの働きを悪くさせますので、牛乳や乳製品のとり過ぎには充分に気をつけましょうI