『最後の勝者』 | 『詩は志なり』

『詩は志なり』

『詩(し)は志(し)なり』と呼びます。
私、ユッスーが書いてきた詩を、まとめるブログです。
詩を書く人と繋がりが広がればこれ幸い!
拙い詩ばかりですが、一応、©とさせて頂きますm(--)m

マンデラ元大統領に贈る詩



『最後の勝者』


疲れてないはずがない
今にも倒れそうなその身体
何が支えているの?
権力や金ではなく、
まして復讐でもない
あらゆる欲望が届かない場所
あなたの意志は煌く

勝ち続ける人生は華やか
報われない苦難は山ほどある
敗者の烙印は誰にも押せない
過酷な運命を恨まない強さ
授けてくれたものにあなたは感謝
絶望のページはずっと前に破りさった
そんな人が負ける訳ない

人は弱い
いや、僕は弱い
欲に足を取られ
勝負に出る度胸もない
洗濯したい程に汚れてるこの心
そんな僕すらも
あなたたちの瞳は待っている

朝日が昇れば
今日も一日の仕事が始まる
出来ることは限られてるように見える
あまりにも日常は日常的で
今と未来を繋ぐ橋は見当たらない
そんな時の中で焦り、もがき
とっかかりを探す
見つけたのはシンプルな言葉
ありふれた前向きな詩

胸の奥底に
小さくとも火が点ったなら
一ミリでも体を前に
一言でも君の大切な人に
一秒でも素敵な笑顔を
一瞬に永遠の誓いを
一生の中の一ページ
一フレーズが伝播して
一惑星の運命に繋がる
一人から始まる物語

ピアノの伴奏が静かに響きだす
弦楽器が追いかけて協奏の始まり
英雄の魂は詩となりメロディに乗る
見慣れた町並みが彩る
失くしたものはカバンに入ってる
変わらないものが変わり
変わるものが変わらない
物語にならない人生の船出

例えば9000日の獄中を撮った映画
誰も9000日をかけて観れない
暗黒よりも暗い夜の静謐に
どんな光を僕らは探し出せるだろう
圧縮することの出来ない真実
握り締めて僕は僕らしく
僕に出来ることを堂々と
この日常に意義付けを
目の前の人に励ましを
ありふれた思いつきの詩に
ありったけの情熱を

大きなアフリカの片田舎で
小さなこの運命を捧げよう
大きなアフリカに包まれて
小さな言葉たちを信じよう