『詩は志なり』

『詩(し)は志(し)なり』と呼びます。
私、ユッスーが書いてきた詩を、まとめるブログです。
詩を書く人と繋がりが広がればこれ幸い!
拙い詩ばかりですが、一応、©とさせて頂きますm(--)m


テーマ:
『ウソというシステム』
                           
僕たちはいつの間にか大人ってやつになった
もう膝小僧は擦り剥けてないし、お腹も出てきた
大人になって分かることはさぁ
世の中には思ってたよりも優しい人が多いってことと
人は、人は、大人はさぁ、
芸術的な程に巧妙に嘘を隠せるってことだよ
僕は、僕は、僕らはさぁ、
悲劇的な程に自然にそれを受け入れてたってことだよ

今だから言うよ
子どもたちは嘘をついたっていい
嘘つきは泥棒の始まりだなんて言う資格なんてさ、
今、日本に住む大人の誰一人持っちゃいないんだ
何も盗んだつもりはないんだけれどさ
見えたはずのものを、
絶対に守らなければならないものを
僕らは見捨てていたんだ
「お金に色はない」なんて言葉はさ
絶対に信じちゃあいけないよ
僕はそんなこと言えた義理じゃないけどな

ある人がネジを作り
ある人がボルトを作り
ある人が鉄板を運んで
ある人がそれを組み立てて
ある人がレバーをくっつける
ある人がまたある人に渡す
ある人がレバーを引くように頼んで
ある人がレバーを引いたら
ある人もある人もある人も喜んだ
ある人とある人とある人は死んだ
ある人は何も知らなかった
ある人は悪くないんだって
ある人が慰めた
ある人はまたネジを作り始め
ある人は……
……。
…。

…例えばそんな風に、
ウソというシステムは回る
ある人は皆、確信犯だったかもしれない。
ある人は皆、生活を守っていただけだったかもしれない。

授業料ってあるよね。
僕が入りたい学校はさ、
本当におかしな学校でさ、
僕のお母さんを人質に下さいっていうんだ
本当にふざけてるだろう?
でも初めはそんなこと知らなくてさ
僕は学校に通ってたよ
そしたらある日、地震が起きて、
僕はもうお母さんに会えなくなった
もうすぐ次の学期が始まるみたい
僕らはどうしたらいい?
高過ぎる授業料だったって、
耳元で叫んでくれないか。

この島国には
残念ながら石油が出ないんだ
レアアースも穀物も全然足りないんだって
資源の無い国だから、加工貿易やってんだって、
僕らは学んできた。
でもさ、気づいたんだ。
当たり前のことだけどさ。
人がいるじゃないかって。
都会の生活を支える農家の人も、
製造業を支える工場で働く人も、
笑顔を無料で 分けてくれる人も、
そんな人たちの口に札束ねじ込んでさ、
安全ですから何も心配しなくていいですよって
安全ですから 何の準備もいらないですよって
黙らせて、電力を得てきたわけだ。
誰かの安全を担保にするくらいなら、
そんな電力は薄汚れたもんだ。
停電大歓迎。
こちとらアフリカ帰りだ。
おじさん、いろいろ調べたんだ。
原発が無くても電力は足りるんだよ。
金のなる木には毒が眠ってるんだ。
22世紀の人類にだって手におえない毒が。
無色透明で無味無臭でおまけに半永久的な毒が。
それでもその木を切りたくないのさ。
それが大人なのさ。

下手くそな文章で俺もうんざりするよ。
勘弁しておくれ。
余り熱くなると、友達からもスルーされるんだよ。
大人になっても「うんこマン」みたいなレッテルはあるんだよ。
まあいいや。俺は「反原発マン」でいいや。
君たちが思う以上にかっこ悪いんだよ。

これだけは覚えておいて。
人を信じることは素晴らしい。
だけど、人が作ったシステムを信じると危ない。
一万人がほんの少しずつ嘘をついて作り上げたものは、
誰かが血を流すまでなっかなか見破れないから。
そしてまた信じられない速度で繰り返す。
戦争も原発も本当に良く似てる。
今からでも遅くはない。
ちょっとだけ耳を貸して。
ちょっとだけ目を開いて。
ちょっとだけ声を聴いて。
ちょっとだけ頭を使って。
一緒に戦おうな。
それまでは元気で。
やっぱりウソはなるべくつくなよ。
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『夜明けの旅人』

夜が明けたら
朝日に向かって
僕らは旅に出よう
春が来たら
草花を摘んで
君に王冠を贈ろう
貴方に会えたら
日が暮れるまで
語り過ごそう

陽気な季節など無かった
きっとこの先も選べない
夜の闇の深さを
どれほど不安に思っただろう
玄冬の凍える窓を
膝を抱えて眺めた日々を
閉ざされた冷凍庫の哀しみを
忘れた様にここに記そう
決して忘れない為に

このフィクションの世界は
痛みだけがやけにリアル
虚構が映さない影を
一人一人が背負っている
僕に失望したり
時に僕を憎みさえするのは
他の誰でもなく
僕だったりする
時に僕を想ってくれる
他人だったりする
いつかこの傷跡が
オブラートの原料になる為に
自分自身を許してあげたい

何が幸せで不幸せか
何故生まれてきたのか
何のために生きるのか
何ゆえ死んでいくのか
少しずつ分かりかける
それは、
生命に刻まれた
真実を読み解く作業
忘れてゆく速さに
必死で抗うような営み
間違いも後悔も
過ぎ去った青春も
何度も蘇生してみせる
過去を絵具に変えて
未来を塗り替える
そうやって今を築く

朱夏に差し掛かり
また落とし穴に嵌る
受け身を覚えたから
大怪我はしない
痛くても我慢出来る
痛い顔は見せられない
そんなとき本当は
手を当ててくれるだけでいい
額の汗を拭いながら
一歩千金の一歩を探す
下手な譜面の軌跡だって
誰かの道標になればいい
僕がつまづいた場所で
同じように転んだ子どもたちが
より強く立ち上がれるように

僕たちの時代は気忙しい
誰かの改善がもたらした便利が
他の誰かの価値ある不便を奪う
想像する時間を創造することも
創造する時間を想像することも
速すぎるメトロノームのせいで
赤を切るか青を切るかのように
切迫してしまう
心拍数を整えて街を歩こう
美しくない街並みを
月は物言いたげに照らす
詩心のない街角を
電灯が物憂げに照らす
錦秋は白い靄の彼方で
最後の時を悠然と待っている

時計の針は
確実に回るけれど
残された時間を
計る時計はない
ただ今を伝えるだけ
知らないままに進もう
難しいから楽しいんだろう
挫折のピースのないパズルでは
成し遂げる甲斐が無いだろう

夜が明けたら
荷物を背負って
僕らは旅に出よう
茹だるような草いきれの道を
お気に入りの靴で踏みしめて
そんな気持ちで目覚めたら
太陽は朱色に燃えている
心行くままに
日陰を選びながら
陽射しの道を歩もう
絶望の深い谷を越えて
あの日より輝く日々の中を
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『燃ゆる月と静かなる太陽』

鍵のかかった箱の中に
その箱の鍵が眠っていて
そういう箱が折り重なって
積み上がって崩れ落ちてしまった
もうどうしたらいい?
さながら未解決な問題が
乱れた麻の様に
「今」という問題に結びついてるようです

どこに行きたくても
どこにも行けません
何を選べばいいのか
何に笑えばいいのか
何をしていても
何ともならない
それが僕だけならまだしも
あなたも同じような場所にいる

年の瀬に第九を聴くことを
いつからやめたのだろう
どうやらこの道は
歓喜に至る道ではないようです
あちこちで底が抜けて
その一つに落ちてしまった
そこには幸か不幸か
ちょうどいいハンモックがあって
僕らの魂は絡め取られてしまった
遠くレクイエムが聴こえてきます

才能とか経験とか
まして「努力の天才」だなんて
もう眩し過ぎて直視することすら
困難です
こんなへたれにいつからなってしまったのか
「僕が僕であるために
勝ち続けなきゃならない」と歌った人が
天国で嘆きのロックを奏でています
いつからかどこからか
時空が歪んでしまって、
階段を昇っていたのに、
こんなに低いところに降りています。
一つだけわかっていることは
この命がまだ諦めていないということです

アルバムに集めてきた
言葉たちが少しずつ
点滅を始めます
言葉たちがメッセージとなる。
この時がいつか来るから
ずっと言葉を探してきたんだ
君を救うために僕たちは集ってきたんだ
むしろ待っていたんだよ
君が落ちぶれることをじゃない
人生の真実に近づく時をさ

まずは小さいことを大切にして
自分が出来ることを一つ一つ認めていい
自分だけが出来ることなんて探すから
無駄に骨を折ってしまう
空に向かってその身を伸ばせない時は
足元の根を深く深く張って欲しい
誰も見ていなくていい
誰も見ていないからいい
意味のあることは、
大抵は不格好なことなんだ

見ることばかりに頼るから見失う
欲望は目から入ってくると
あれほど言ったじゃないか
耳を澄まして
心臓の音が聞こえるまで
呼吸がそれに重なるまで
宝物にしている
あの声が聴こえるまで

そういえば、
鍵の掛かった箱がどうとか
言っていたようだけど
かえって良かったじゃないか
箱は沢山あるんだから、
鍵が手元にあったって役には立たない
どれが当てはまるか探してるうちに
日が暮れてしまうよ
それよりなにより、
箱の中に鍵しか入ってないなら
そんな箱は捨て置けばいいさ
その箱に囚われた心ごと
ダスターシュートにダンクシュートだ

歩く歩道を逆走するような
難しい世の中だ
時は加速しながら
若さを奪い、希望を翳らせる
あの頃に戻りたいとか
東に沈む太陽が見たいとか
冬に桜を楽しみたいだなんて
わがままを言わないで
ハンモックから起き上がろう
それからそいつを切り裂こう
乱麻のごとき問題も
ついでに少しは解けるかもしれない

思えば…
僕が初めてつかまり立ちをしたとき、
きっと周りには温かな眼差しがあっただろう
すべての成長の過程に
須らく助けてくれる人がいた
それを忘れて「自立」なんてするから
あっという間に転んだんだ

依存しても頼ってもいい
助けを求めて教えを乞いながら
共に生きていくことが
弱い僕たちの強さ
割れることのないダイヤモンド

太陽の光を受けて
静寂の月が燃えている
燃ゆる月と静かなる太陽が
繋がって反射して
今を照らしている
明日、歓喜するこの道を
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『優しい人』

この世にたった一つだけ
守るべきものがあるとしたら
きっとそれは
優しい人の優しい心
優しさを紡ぎ出して
繋ぎ合わせて積み重ね
人は優しい人になる
これは決して
穏やかな道のりでは無くて
酸素も足りなくなるような
登攀の道程だ
古き良き「茨の道」だ

様々な道にそれぞれの
才能豊かな人がいる
誰にだって何にだって
向き不向きがあり
個性がある
優しさは大切なものだから
目には見えないし
数字にもならない
感じ方はそれぞれ違うし
価値の尺度もバラバラだ
こんな冗長な前置きをして
イイタイコトは
優しさの才能は
その道のりを
決して楽にしないということ

優しい人に、心は救われる
優しい人に、心は包まれる
誰にだって経験があると思う
それなのに、
未完成な僕たちは
優しい人を、傷つけたり
優しい人を、見下したり
優しい人を、利用したり
そういう間違いも犯す
そもそも
優しい人を
積極的に評価した社会を
僕は見たことが無い
「出来る人」は「優しい人」と
なんの接点も無い
こういうシンプルなことが
いろんな問題を形成してるとしても

「優しい人」になりたいと、
真摯に取り組む人は少ない
みんな少しは思うけれど、
「優しさ」ではお腹はふくれないし、
「優しさ」では欲求は満たされない
だから「優しさ」なんていう、
曖昧に見えるものを、値踏みする
「優しさ」が無ければ、
法律も教育も全ての産業も道具も、何もかも、
全然、僕らを豊かにしないのに
問題が複雑になっていくだけなのに
むしろ息苦しくなってさえしまうのに

優しい人になりたいと
ずっと思っていた
優しい人にあこがれて
ずっと追いかけていた
道は険しいけれど
素敵な挑戦だと思っている
そんな日々の中で
優しい人に出会った
「私は優しい人ではない」
そう言ったその優しい人は、
すでにかなり優しい人だった

生きていくために
僕らは腕を磨き、力を蓄え、そして発揮する
その姿はあんまり優しそうじゃあない
大袈裟に言えば生存競争は続いてる
優しさは強さと綺麗には比例しない

だけど本当に優しい人は
心の強い人だ
容赦出来て、反省も出来る
心の中の悪を
優しく改心させられる人だ
そして
ちょっとした人の優しさに
気付いて、覚えていてあげられる
そういう優しい人に会えたことは
くたくたに歩き疲れて
足の骨まで痛む夕暮れに
休んでいくかい?と差し出される
温かなスープと暖かな真心に似てる
あるいは、
ぼんやりと河川敷を歩いていたら
ふいに広がる一面のコスモス畑のような
鮮やかに心を奪われる感動に似てる

自分が誠実に歩んできた
優しい人への道のりを
正直に振り返る
それは少し怖いこと
案外進んでないかもしれないし
どうやって測ったらいいのか
そもそも分からない
そうやって戸惑うあなたを
人は信頼する
人は大切にする
人は有難いと思う
そんなあなたに出会えるなら
この困難な進路も悪くないだろう
そんなあなたと出会えたことを
感謝して綴る言葉探しの始まりに
幸運を祈りながら
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テーマ:
『Helpless Society』

元気ですか?
元気ですよ!
大丈夫ですか?
大丈夫 ですよ!
繰り返される
「思いやり」のキャッチボール
そのボールを割れば
中には何もない
本当の声は籠められないよ
心配とか迷惑とか
掛けるとなんだか
みじめになるから

1憶2千万人が住む
この島の街では
叫ぶ場所も無い
感情を爆発させれば
可哀想な人になる
「誰か助けて下さい」と
本当は
皆、思ってる
「誰か助けさせて下さい」と
本当は
皆、思ってる

いじめが問題になると
誰もがなんとかしたいと思う
そしてみんな気付く
正解が見つからない
僕たちの住んでいる社会は
「助けて」が言えないから
「助ける」ノウハウが無い
鶏もいなければ、卵も無い
そんなHelplessな社会
誰が望んだ訳でもないのに

「頂戴」という言葉に
いやしさはあるだろうか
「あげる」という行為に
いやしさはあるだろうか
卒業文集のタイトルは
「支え合う心を忘れずに」だった。
あの頃
自然に出来たことは
いつから出来なくなったんだろう
君がいつも僕を支えて
僕は君に支えられる
それだって
立派な“支え合い”の形
支えた人は
それだけ強くなれる
支えられた人は
そこから強くなれる

自然界に自然にあまねく
共存や互助
虫だって動物だって
植物だってなんだって
食物連鎖の理の中で
助け合ってる
それが分かりやすければ
僕たちは「いいね!」を押す
だけど人間はもう少し複雑で
なかなか分かり合えない
なかなか分かち合えない

誰かを“可哀想”と思って
それを起点に行動すること
それを躊躇うのは
誰かに“可哀想”などと
思われたくないからかもしれない
誇りとか恥とか内とか外とか
いろんな文化の柵が
僕らを守りながら
僕らを絡め取る
だけど
永遠に可哀想な人なんていない
そもそも
「助けさせてくれる人」は
可哀想な人ですらないんだろう
レッテルもラベルも鉤括弧も要らない

誰かの力になることは
生きる意味そのものだ
いつだって助けて欲しいし
いつだって助けに行きたい
器の限界まで水を汲んで
それで足りなければ
もっと大きな器を身に付けたい
偽善でもなんでもいい
割り切れなくてもいい
とまどいながらでいい
友達の為なら尚いい
誰かの為に
勇気を出して
「助けて」を叫ぼう
そうすれば少なくともそこは
「Helpless」
じゃなくなるから
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