大好きなミュージカル「レ・ミゼラブル」を観てきました。
ノーブルでソフトな石川 禅ちゃんのジャベールが観てみたかったんです。
キャスト発表があったとき、ミスキャストだと思ったけど、演技派の彼なら、やりこなすかもなんて期待しました。
凄く力入ってました。いい意味で。
それよりも、山口祐一郎にびっくり。
これまで、私は正直、彼が嫌いだった。歌の上手な大根だと思ってた。
圧倒的な存在感なんて絶賛されてるけど、周りにとっちゃ、えらい迷惑。自分のルックスと歌唱力に酔ってる?劇団四季の後遺症?なんてずーっと思っていました。
第一声。
え?声が出てない。
お得意の高音が首を絞められたよう。
以前のようにピンで自分の歌に酔い痴れるような祐さんは、もうそこには居ませんでした。
相手に心を通わす、血の通ったジャン・バルジャンとして、生きていました。
何が彼を変えたのだろう。
円熟?禅ちゃんに触発された?
やはり、もう若い頃のような声質も声量ものぞめない、そのリスクが彼を演技に目覚めさせたのではないかしら。
初めて、彼から慈愛が伝わり、感動しました。