2本の紐を曲がりくねった状態で用意します。長いのはどっち?何れかの端を揃えて、ピンと伸ばして長さを比べます。

 3本の紐が書かれた絵。1本は真っすぐで、残り2本は曲がりくねっています。曲がりくねった2本の違い、それは、振幅は一緒で、周期が(周波数が)異なる波。前記の通り実物で再現すれば、長さの違いはすぐにわかりますが、「曲りくねり」の「測り方」を「公式」として習熟させれば、瞬答させることも可能でしょう(ペーパーをこなすよりも、実際に動く波形を見せて実感させた方が、効果的だと推察します)。


 しかしながら、私が目的とするところは、論理的思考の初歩を身に付けさせること。「どうすれば比較できるのか」を考えさせる機会を与えることが本意です。故に、解法パターンを記憶させることは避け、むしろ忘れたころにもう一度実施するようにしています。といっても、上の例などは、(幼児の記憶力で)1回で覚えてしまうので、アレンジを加える、記憶を引き出すのを邪魔しながらトライさせる等の工夫が必要です。


 ドリルをこなすパターン習熟法しか考えつかない。論理思考だの、数の概念だのを育むために「考えさせる」にはどうすればよいの?という問いがあったものとしましょう。


 例えば、すでに紹介した「3歳からの考える力教育に沿って、考えさせる。そして、記載されている実施例に限定する必要はないので、独自に展開していけば、「考えさせるバリエーション」を広げることが可能です。

 いつもありがたいと感じるのは、日本では、幼児教育についての有益な情報が容易に入手可能なことです。無論、入手できる情報は玉石混交なので(石の方が圧倒的に多いです)、「選球眼」が必要で、そして打ち返せること(有効に使えること)の方がより重要です。結局は親次第、ということですね。

 「石」の中には、「楽をしたい」という親の「弱い心」をついたものもあるので注意しましょう。


 日本ブログ村のランキングに参加しています。よろしければ下のバナーのクリックをお願いいたします。

にほんブログ村 教育ブログ 幼児教育へ
にほんブログ村