先ずは、前回までの内容を、メリーランド教育研究所所長である大野啓子さんの著書からの引用で補強させていただきます。逆説的ですが、小学校受験に必要な能力を端的に表している文章です。


 >幼少受験は一つの選択肢であって、縁がなければ中学、高校、大学とチャンスはまだまだあるわけです。子どもによっては上級校の受験のほうが向いている子もいます。深く思考するタイプの子どもは、上級校になればなるほど能力を発揮することができるのです。

 また、今の幼少受験では、「行動観察」が重視されています。(中略)そして、「個性の強すぎる子」は、はじかれてしまうのです。


小学校受験 家庭学習だけで合格する!―カリスマ教師のノウハウ/大野 啓子

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 さて、本題です。
この本の中で、大野さんは子供の個性を4つに分類して示しています。

(A)子供っぽくて線の太い子

(B)子供っぽくて繊細な子

(C)大人っぽくて、しんの強い子

(D)大人っぽくて繊細な子


 各タイプを比較して、受験本番に向いているかどうかといった言及はありません。しかしながら、(B)と(D)、すなわち「繊細な子」については、「あがらずに平常心を持たせること」が必要条件としてあげられています(そいう趣旨の記述があります)。

 (B)、(D)タイプはお受験に向かないなどと言いたいのではありません。小学校受験に必要な能力として「あがらない力」が必要となるのです。それが加われば、繊細さは武器になるわけですから、足し算の発想でいきましょう。

 我が家のファンタジスタはおそらく(A)ですが、このタイプにも但し書きが。それは、羽目を外さないこと。よく分析がなされていますね。

 どうやら、一番安心していられるのが(C)なわけですが、子供の個性を見極めたうえで、かような必要な能力を身につけさせる。それが、小学校受験を望む親の責務ですね。

 

 最後に。

行動観察について、かような記述があります。


>小学校で求められるものにはまらない子どももいるのです。しかし、それが将来を決めるわけではありません。(中略)もし、どうしても人前で子どもらしく、「ゾウ」になりきれなかったら、「ゾウ」にならなくてもよい学校を受けましょう。


 私も同意見です。子どもの能力は、長い目で見て育てていきたいですね。

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