こんにちは
氷室優です。 このブログを読んでくれている人からしたら
久々の投稿となります。
先日 ある人から
「 最近ブログもフェイスブックもアップしてないけど なにかありましたか? 」
と ご心配頂き さらに
「 いつも 楽しみにしてるので 日々の事でもいいから書いてくださいよ 」
と 中々ありがたい言葉を頂いたので
久々に書こうと思いました。
そもそも日記として始めたこのブログ
いつからか 自分の中の学びや気付き主体となり
意味が変わってきていました。
最初始めた理由は
” 若い衆に教えたいことを 若い衆に見て欲しい ”
という想いから始めました。
なので 初心に帰り
日々 僕が若い衆とどんな向き合い方をして
どんな事を教えているのか?という点を踏まえて
これからアップしていきます。
早速ですが 一昨日
熊本に来ている 拓也(耕せ出身の元引きこもり)とのやりとり
僕たちは 解体工事をするにあたって
ほぼ毎日 小型から大型の重機を使用します。
一言で重機といっても色んな種類がありますが
僕たちが使う重機は 道路を走っていて一番見るであろう
車両系建設機械という種類の重機になります。
安いものでも300万位から 高いものでは何億というものまであります
氷室建設がおもに使っているものは
金額で言うのなら 1.200~1.600万円位のものです。
見たまんま 高価なものとなります。
その高価なものを扱うにあたって 最初に必ず導入するのが
セキリティー。 つまり 盗難防止装置です。
最近はだいぶ無くなりましたが 一時期は
夜な夜な現場に重機があるかを確認しに行くほど
重機の盗難事件が頻繁に起こっていました。
そして
悲しいかな この被災地熊本でもそういった事件は多く聞きます。
そんな中
一昨日 拓也が入っている現場に行き 拓也と話した内容です。
その前日 重機を置いてある現場に行き
エンジンキーを回すと 車で言うクラクションが
” ブー! ” となったそうです。
これは どういう事かというと
僕たちが使用しない時に自動で掛かるロックを解除するための
暗証番号を 誰かが三回間違えた。 という事になります。
三回間違えると その機械メーカーを呼び
ロックを解除してもらわないといけなくなります。
その報告を受けた僕は 拓也にラインで聞きました。
” どうして ロックが掛かるの? ”
拓也からの返答は 見当違いな返答でした。
そのやりとりを繰り返した僕は このままでは埒が明かないと判断し
次に日である一昨日 拓也の現場に行ったんです。
「 お前さ その日間違いなく 暗証番号間違えてないの? 」
” はい 間違えてません。 ”
「 だとするなら うちの人間以外の誰かが勝手に動かしたって事か? 」
” はい 多分・・・ ”
「 お前さ もう一回聞くけど 夜真っ暗の中 間違えてないと100%言い切れるの? 」
” ・・・ ”
「 あのな
もし お前が間違えたのなら お前が間違えない様に対応すれば良いよな?
でもな お前が言うように 他の誰かだとするなら
この重機が盗まれる可能性が出て来たって事になる
それは わかるよな? 」
” はい わかります。 ”
「 だとするなら 会社全体で対応を取らなきゃいけない
そうなると大ごとになるから お前に聞いてるんだけど
本当に 100%間違えてないと言い切れるか? 」
” ・・・ いえ 言い切れません ”
「 だよな 正直 間違えた可能性あるだろ? 」
” はい あります。 ”
「 お前さ どうして最初からそう言えなかった? 」
” ・・・ ”
「 お前の代わりに言ったるけど
お前 自分の責任になって 怒られるのが嫌だったんだろ? 」
” ・・・ はい ”
「 お前さ それがどういう事かわかる? 」
” いえ わかりません ”
「 なら 教えたるで 良く聞け 」
「 あのな この世の中には 99%自分が間違っていないと思っても
もしかしたら 僕かもしれません。 と 言う人間がおる 」
「 逆に 99%自分が間違っていると思っても
絶対に僕じゃありません。 と 言う人間もおる 」
「 この違いは 何かわかるか? 」
” ・・・・・ わかりません ”
「 お前と一緒。 自分の事だけを 自分を守る事だけを考えるか
人や会社 自分以外の事を考えるかの違いなの
お前は お前がやったんじゃない?と 聞かれた瞬間何を思った? 」
” ・・ 正直 怒られると思いました ”
「 そうだろ だからお前は 自分じゃないって言い張っただろ
お前さ 例えばだけど
時間を巻き戻して 俺がお前に聞いたときに
お前が もしかしたら 自分が間違えたかもしれませんって言ってたら
お前は どうなってたと思う? 」
” 怒られたと思います ”
「 そうだな そりゃあ当然怒られるわな それだけか? 」
” いえ ・・・ ”
「 わからんか? 」
” はい ”
「 あのな どう考えても 泥棒が盗みに来るには難しいあの場所で
ロックが掛かってた。 そして その機械を最後に使ったのはお前
誰がどう見ても お前がやったとみんなは思ってる
そんな中で お前が最初から もしかしたら自分かも? と言えたら
周りの人間はな
” おぉ 拓也 成長したなぁ ” って思う
なんでかわかるか? 」
” いえ わかりません ”
「 正直だし 人のせいにしようとしてないだろ?
何か間違いがあった時に 真っ先に自分かもしれませんって人がいたら
お前はその人を見てどう思う? 」
” この人信用できるなって思います ”
「 そうだろ? お前が最後に触ったと聞いてみんなが
心の中で拓也がやったと思ったのも
今までのお前がそうやって 事あるごとに逃げてきたからだってわかるか? 」
” はい わかります。 ”
「 だったら これからどうすればいいかもわかるな? 」
” はい! ”
さっきの写真を見てもらってわかるように
拓也の隣には 良く嘘を付く誠治もいます。
僕はこのやり取りが終わった後 誠治に聞きました。
「 お前 話きいとってめっちゃ勉強になっただろ? 」
” はい 自分の事を言われてるように感じました ”
「 だよな 俺も拓也を通してお前にもいっとるからな 」
こんなやりとりです。
何が言いたかったのか? 何を伝えたかったのか?
わかるか?拓也 誠治
お前らも一著前に金玉がついとる
いいか? 男なら
絶対 つまり100%と言い切れない時 1%でも可能性がある時は
自分にベクトル向けろ
もっというなら
1000%間違ってないと思っても
もしかしたら僕かもしれませんと言える 男になれ。
それが 男の美学
男はな
そうやって 背負って大きく強く そして 格好良くなってくものなの
わかったら このブログを読んだ瞬間から
そんな粋な男になれ
お前らなら必ずなれる。
無理してでも 格好つけて生きろ。
以上