最終ステージ
ついにこの旅を終えるときがきた。
8月12日に横須賀を旅立ってから(このときはまだ白い)
無我夢中で走り続けた一ヶ月。
疲れたけど、そんなの忘れるくらい毎日楽しかった。
終わるのは寂しいけど悔いはありません。満足感でいっぱいです。
ツール・ド・西日本
最終ステージ(第30ステージ)
愛媛県松山市~広島県尾道市
128.9km
旅の最後に走る道は、実はずっと前から決めていた。
「しまなみ海道」
と呼ばれる、愛媛県の今治と広島県の尾道を結ぶ区間70kmの道路がある。
これは今治と尾道の間に浮かぶ島々を、糸で縫うように結ばれた瀬戸内海縦断道路である。
多くのサイクリストにとって憧れの場所であり、ぼく自身もここだけは絶対に通りたいと思っていた。
そしてゴール地点の尾道は、20日前に通った場所。
見覚えのある尾道駅に着いて、
「あぁ、これで一周してきたんだ。」としみじみ思った。
一ヶ月前の自分と、何が変わったかはわからない。
他のみんながインターンとかやっていた中、ぼくは走っていただけだった。時間の無駄遣いと言われるかもしれない。
それでもこの旅をやって良かったと心から思う。
受けた親切は数え切れないほどある。
場所も聞いた。食べ物ももらった。相談もした。泊めてもらった。迎えに来てくれた。
今までは、人に頼らないで生きるのが立派な人間なんだと思っていた。
けど、まったく逆だった。
人の助けを受けながら、困っている人を助けながら、生きていていくのが人の世なんだと知った。
だから今度はぼくが周りの人たちに親切にする番。そう思えただけでもいい旅だった。
アメブロを始めて良かった。
まったく知り合いのいなかった九州であんなにも多くの人に助けてもらえた。
ブログで書き続けて、自分のことを知ってもらえたおかげだと思う。
一応、当初からの予定通りではあるんだけど、
ここから電車を使ってしまうことを許してください。
もちろん時間があれば横須賀まで自転車で帰りたかった。
でも、バイトもあるし、サッカーもあるし、友達とご飯食べに行ったりもしたいんです。それにここから先は行きに通ってきた道だからあまり面白みがない。
またそのうち、もっとすごい挑戦をするからそのときに期待していてください。
とにかく大きな事故に遭わないで無事に終われたのが一番!
本当に良かった。
自転車は分解して、専用の袋に入れると電車に載せることができます。
明日の朝、電車に乗って帰るつもりです。
自分のベッドで寝るのが楽しみ[m:72]
一ヶ月間、本当にありがとうございました。