『若者の海外旅行離れ』を食い止めるべく、西ヨーロッパを周りながら旅の魅力や感動を発信していくブログです。


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2010-09-10 02:08:00

ボローニャ:奇跡は起きた

テーマ:イタリア

ぼくは、流れに乗っていたのだ。


ツール・ド・ヨーロッパ

第37ステージ


モデナ~ボローニャ

44km



夢!冒険!ちゃいにっき!~自転車で西ヨーロッパ一周の旅~


朝はモデナを観光した。



夢!冒険!ちゃいにっき!~自転車で西ヨーロッパ一周の旅~  夢!冒険!ちゃいにっき!~自転車で西ヨーロッパ一周の旅~

かわいい自転車だ。 モデナはオレンジと黄色の町並み。



世界遺産の広場にやってきた。


夢!冒険!ちゃいにっき!~自転車で西ヨーロッパ一周の旅~ 夢!冒険!ちゃいにっき!~自転車で西ヨーロッパ一周の旅~

しかし、肝心のドゥオモ(大聖堂)は工事中だった。残念。


側面はこんな感じ。


夢!冒険!ちゃいにっき!~自転車で西ヨーロッパ一周の旅~


観光を終えると、することがなくなった。13時。おじさんからの連絡も来ない。どうすればいいんだ。。。なんだかモヤモヤする。



葛藤に苦しんだ。「ぼくは何をしに来たんだ」、と。確かに怪我の心配もあるが、ヨーロッパを旅できるのもあと20日しかない。この先、自転車でヨーロッパを走れる機会なんて滅多にやってこないんだから、今のうちに目一杯走っておかないともったいない。過ぎた時間は取り戻せないんだから。


おじさんの連絡なんて待ってられない。本当に縁があれば、またどこかで会うだろう。ゆっくり走れば傷も大丈夫だ。次のボローニャまでは40km。このくらいなら走れるだろう。


ノープランだったが飛び出した。行ってしまえ!


夢!冒険!ちゃいにっき!~自転車で西ヨーロッパ一周の旅~



時速20kmをキープして、安全運転で走った。何の変哲もない道だったが、やはり自転車で走れば何かしら起きるものである。途中、数分に渡っておもちゃのマシンガンで撃たれるような衝撃を受けた。


ダダダダダっ!!!


と、シャワーのように小粒の痛みが降ってくる。なんだこれは。何か服にくっついている。


小さな羽虫だ。羽虫の大群、何万匹もの大群の中に、ぼくは突っ込んでいた。アリくらいの大きさだが、自転車で走りながら当たると結構痛い。顔に向かっていっぱい飛んでくるが、運転中なので目をつぶることができない。これが辛いところだ。目を細めながら、必死にハンドルを握る。


2kmほど走り、ようやく虫の大群地帯を抜けた。すると今度は、雨が降ってきた。雨の中走るのは何日ぶりだろうか。結構強い。怪我のトラウマで、水たまりが全てガソリンに見える。転倒はしたくない・・・。かなり速度を落として、曲がるときもなるべく車体を傾けないように気をつけた。


夢!冒険!ちゃいにっき!~自転車で西ヨーロッパ一周の旅~


そして17時、無事にボローニャに到着した。雨が上がって、虹が見えた。


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さて、これからどうしようか。ボローニャから電車で行ったところにあるリミニという街に知り合いのイタリア人がいるので、そこに行こうかなと考えた。しかしそのとき、ぼくのiPhoneが鳴った。


ステファノ(モデナのおじさん)だ!奇跡!!


「今モデナに戻ったよ」


というメールだった。なんてこったい、入れ違いじゃないか。だけど、無事に飛行機で帰ってこれたんだな。


「もうボローニャに来てしまったよ」 と返した。すると、


「大丈夫だ。20時にボローニャへ車で行くよ。日本人の友達を連れてね。」


おぉ!わざわざ会いに来てくれるのか。それじゃ会うしかないな。リミニへ行くのは明日以降にして、今日はボローニャに泊まることにしよう。


観光案内所を探して、そこで安い宿を予約してもらった。そして20時、マッジョーレ広場でステファノに会えた。ステファノの友人のパオロさん、日本人のなおみさん、娘のステファーニャが一緒だ。



夢!冒険!ちゃいにっき!~自転車で西ヨーロッパ一周の旅~


レストランでご馳走になった^^



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左:野草を練り込んだ緑のパスタと魚介のソース


右:ポルチーニ茸のパスタ。これは絶品だった。



みんなで記念撮影。右がステファノ。



夢!冒険!ちゃいにっき!~自転車で西ヨーロッパ一周の旅~



バレンシアのレストランで、パエリアを頼もうとしたらウエイトレスに「パエリアは2人分からしか作れないわよ」と言われ、仕方なくパスタを頼んだ。しかし、すぐ横に座っているおじさんが、一人でパエリアをガツガツ食べて完食しているではないか。ぼくは驚いて、「一人で食べたんですか?」と聞いてしまった。「あぁ、食べれないことはないさ」 陽気にそう答えた、そのおじさんこそがステファノだった。



スペインで初めて会った人と、2週間後に今度はイタリアで会えるなんて、奇跡だ。


もし今日自転車に乗っていなかったら、ステファノとも会えなかっただろう。良い決断をした。


再び流れに乗り出した。




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2010-09-09 15:45:42

モデナ:That's too bad.

テーマ:イタリア

振り回されているのか、


それとも流れに乗れているのかわからない。



ツール・ド・ヨーロッパ

第36ステージ


ジェノヴァ→モデナ


夢!冒険!ちゃいにっき!~自転車で西ヨーロッパ一周の旅~


結局次の朝も、ジェノヴァは雨と風が強かった。今日は電車での移動日にすることに決めた。


どこへ行こうか、いくつか候補があった。最初はピサを通ってフィレンツェに入ろうとしていた。しかし、天気予報によるとその方面も雨のようだった。


「モデナに行こう」


と、決めたのは、賭けだった。


以前、バレンシアのレストランで、話しかけたイタリア人のおじさんと仲良くなったのを覚えているだろうか


8月25日(バレンシア)の日記→ http://ameblo.jp/yotacat/day-20100825.html



おじさんはモデナという小さな街に住んでいて、「11日までにモデナに来ることがあれば連絡しなさい」と言っていた。それで、以前からモデナへ行こうと考えていた。


だけど、今日に限っておじさんと連絡が取れない。「これからモデナへ行きます」とショートメールを送ったんだが、返事がこない。昨日はすぐに返事が来たんだけど・・・。いきなり行ってしまって大丈夫だろうか。とはいえ、ぼくもいつまでもここにいるわけにはいかない。


モデナ行きの切符を駅で買った。幸運にも、ジェノヴァからリミニ行きの電車に乗れば一本で行けるということがわかった。電車の時間は17:50。まだまだ時間がある。


しばらくはネットが使えるホテルのロビーにいさせてもらい、原稿を一つ書いていた。


そのうち、一瞬晴れたので、少しジェノヴァの街を歩いてみたが、正直あまり面白い街ではなかった。


昨日の南フランスやモナコの景観が素晴らしかっただけに、なおさらそう感じてしまう。「ジェノヴァは観光で行く街ではないよ」と、川口さんに言われていたが、本当にそんな気がした。


この街出身のコロンブスの像があったくらい。


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これなら他の街に行った方がいい。(ただし、ジェノヴェーゼは食べる価値がある。)


ようやく電車の時間が来たので出発。


モデナへ向かう電車の中で、おじさんからメールが来た。


「今パリにいます。航空会社のストライキで数日間足止めされています。」


なんじゃそれー!!


「That's too bad.」(それはお気の毒に)


という、高校受験の穴埋め問題でよく出る英語を、初めて実際に使うことになった。


「もしかしたら明日の飛行機でモデナに帰れるかもしれない。運次第だがね。」


「明日の昼まではモデナにいます。お会いできることを願っています。」



うーん。せっかく来たのに会えないんだろうか。このブログを書いている今も、まだどうなるかわからない。


しかし、もし会えない運命だとしたら、どうしてバレンシアでおじさんに知り合うだろうか。偶然の出会いには必ず何かしら意味があると思うのだが。振り回されているのか、流れに乗れているのか・・・


まあ先のわからないことに悩んでいてもしょうがない。とりあえずはモデナを観光しよう。この小さな街にも世界遺産があるのだ。なるようになると信じて、腰を据えて待っていよう。


やっぱり傷口のぐじゅぐじゅしたのがなくなるまでは、ちょっと自転車に乗るのは様子を見ます。膿んで更に悪化するのは避けたいです。


それでは。



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2010-09-08 18:07:17

モナコ:夢のツール・ド・モナコグランプリ!

テーマ:フランス

再スタートを切った。


ツール・ド・ヨーロッパ

第35ステージ


ニース~モナコ~ヴェンティミーリア(イタリア)→ジェノヴァ

50km


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ニースの街は、遠くから眺めると更に綺麗だ。


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地中海沿いにひたすら走る。

あまり速く走れなかったのは、事故を恐れて少し臆病になってしまったということもあるが、それ以上に、景色が綺麗過ぎたからだ。少し走っては写真を撮っていた。

ニースにいただけではわからない。これが南フランスの魅力か。



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次から次へと鷲の巣村が姿を現す。どれも違う表情を持っていて、新しい村を見る度に「うわっ」と声を漏らしてしまう。


夢!冒険!ちゃいにっき!~自転車で西ヨーロッパ一周の旅~


なんという絶壁。この岩の上にも家があった・・・。



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自然のトンネル。


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こんなので大丈夫なんだろうか。地震の多い日本では無理だな。


そしてニースから自転車を漕ぐこと約1時間。

モナコに到着した。小さいが、モナコ公国という国だ。とにかくモナコはセレブばかり。途端に高級車が増える。フィアットを見ると少し落ち着く。

高い場所に登ると、市街地を一望できた。なんとゴージャスな街だ。



夢!冒険!ちゃいにっき!~自転車で西ヨーロッパ一周の旅~


ハリウッド女優のような綺麗なセレブもたくさん。もっとこの街をゆっくり見たいが、なんせこの国は物価が高い。とても泊まれないし、カフェですら入るのにビクビクしてしまいそうだ。コーラ一杯700円。って飲めるか!!


しかし、モナコに来たからにはやることがある。モナコと言えば、F1じゃないか。

ということで、夢のF1コースを走ってきた。


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(頭の中ではF1の音楽が鳴っている)

縁石の色が素晴らしい。


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ヘアピンカーブを曲り、


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そこを右に曲がると、



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出たー!トンネル!



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もはや世界一有名なトンネルと言っても過言ではない。

時速20kmしか出てないのに、

頭の中では



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F1の通り過ぎる音が聴こえる。

そしてゴール。



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満足♪( ´▽`)

モナコGP最高。


モナコを後にした。再び海沿いを走る。電車の時間があったのでここからは急ぎ足。

国境前最後の街、マントンを通り過ぎる。これまたすごい景色だった。


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そして国境。



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ついにイタリアに入った。待ち望んだパスタ大国。


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イタリア側最初の街、ヴェンティミーリアに到着。



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電車出発の15分前に到着。なんとか間に合ったーと思ったら、切符売り場が大渋滞。これがヨーロッパの鉄道の悪い所である。


自動券売機は、2台しかない(しかも1台は故障中)。窓口は4ヶ所あるのに2ヶ所しか人がいなくて、当然切符を買い求める人で行列が出来ている。結局チケットを買うのに40分もかかり、目の前にいた電車に乗れなかった。次の電車は2時間後・・・こんなに悔しいことはない。

しかし、すぐに頭を切り替えて「まあこれもこの街との縁だろう」と思い、街をブラブラしてきた。「何かが出来ない」ということは、「何かが出来る」ということである。物事は全て一長一短なのだ。



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案の定、このヴェンティミーリアもなかなか美しい街だった。お昼を食べていなかったのでカフェで小さなパンを食べた。パスタは夜に取っておこう。カフェには猫が遊びにやってきた。



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イタリア語の音がぼくは好きだ。全てに母音がくっ付いているので、日本人には親しみやすい発音だ。意味はわからないが、音だけなら駅のアナウンスも聴き取れる。

ぼくはニューシネマパラダイスというイタリア映画が好きなので、カフェで聞こえる隣の人たちの会話でさえも映画のワンシーンのように思えた。


港町ジェノヴァへやってきた。ジェノヴェーゼという、バジルソースのパスタの発祥の地である。


本場で食べた。安くておいしかった。


夢!冒険!ちゃいにっき!~自転車で西ヨーロッパ一周の旅~


レストランで食べていると、外は雷と大雨で大変だった。停電も起きた。こんな土砂降り、日本でも滅多にない。明日もこんな天気だったら、自転車はおろか外に出ることさえもできない。回復を願う。


肩の怪我は走行中はまったく問題なかったが、逆に寝ている時に傷口が開いて痛みがぶり返してきてしまった。本当に痛い。


ちなみに、ヴェンティミーリアからジェノヴァ辺りにかけての地中海沿いの地域は、『イタリアンリヴィエラ』と呼ばれている。海のすぐ側を走る電車からの景色は最高だった。美しい町が多く、鉄道での旅が好きな人にはお勧めだ。

あまり日本人が観光で来ないイタリアの街々を紹介したい。



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