「一緒に住もうか? 同棲しようよ」
と言われた。
急なことで驚いたがとても嬉しかった。
リアルでは見覚えのない顔だが、どうやら夢の中ではオレの理想の女性らしい。
ウキウキしながら身支度をした。
電源を切っておいた携帯を起動させてチェック。
メールと留守電と着信履歴がそれぞれ十数件。ほとんどが見覚えのない番号とアドレス。
留守電は何を言ってるのかワケわからん内容の伝言ばかり。
その中で一件だけ友達からの
「お前の名前と電話番号がラジオで晒されてたぞ」
それで誰だかわからんヤツからの着信があったのか。
なんなんだ!?
「どこの放送局だ? 訴えてやる!」
頭に血が登った状態で慌ててホテルを出た。
とりあえず自宅に帰ろうと車を走らせたが、300mぐらい進んで肝心の携帯を忘れたことに気がついた。
まだ近くにいたのですぐに引き返し、ちょっと恥ずかしさを感じながらながらホテルに戻った。
係の人が掃除に入っている中、おずおずと部屋に入ってみるとテーブルの上に携帯。
タバコも忘れて携帯の隣に置きっぱなしだった。
携帯とタバコを胸ポケットにねじ込んで、デカい図体を小さくしながら部屋を出た。
支配人(らしいのだが、なぜそこにいるのかは夢なので不明の男性)がエレベーターホールのソファに、俯き加減で足を組んでいた。
彼は焦りまくりだったオレの様子を一部始終見ていたようで、顔をあげずにタバコを挟んだ右手をゆらりとかざした。
(おつかれさん…)
声に出さず慰めてくれているようだった。
その支配人(と思われる男性)は、よく見ると草刈正雄だった。
以上。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
今朝は久しぶりに早起き出来た。
さっき雪がチラついていて少し寒い一日になりそうです。
週の始まり。
いい一日になりますように。