【長文注意!】ネットプロレス大賞2011最終結果が出ました! で、ちょっとだけ考えた。 | プロレスバカなオレの母が認知症になったからってキミには知ったこっちゃないかな?

プロレスバカなオレの母が認知症になったからってキミには知ったこっちゃないかな?

リングパレス育ち、北海道に住む50歳、ファン歴35年のプロレスバカです。
プロレスについてのアレコレやテレビネタ、日常の想いを綴ってます。
そして2016年からは母の認知症についても書き残すことにしました。


プロレス専門ブログ ブラックアイ2(管理人:杉さん)による2011年ネットプロレス大賞が発表となりました。
※公式サイトはコチラ→ネットプロレス大賞
ヨソジも前年に引き続き投票をいたしました。
告知や集計等、大変な労力を要したと思います。杉さん、本当に毎年お疲れさまです。
さて折角ですので最終結果とヨソジの考えた順位とを比べてみたいと思います。


【最優秀マスメディア賞】
最終結果
1位:ガチ相撲トーナメント
2位:ブラックアイ2
3位:19時女子プロレス

ヨソジ選考
1位:週刊プロレス
2位:TAKAみちのくUSTREAM中継
3位:J-SPORTS「WWE中継」

いきなり自分が付けた順位とは全く異なる結果。じつはオレ、ガチ相撲トーナメントって見てないんです(汗)。過去の放送も1度チラ見したぐらいかな。「ガチ」って単語がどうも好きになれなくて…。
19時女子プロレスはUSTREAMやニコニコ動画といったネット配信団体というコンセプトで試合中継を行っていることもあって高評価ですね。
この部門、詳細を見るとじつに多種多様なコンテンツがあることがわかって、ひじょうに面白いです。


【最優秀興行】
最終結果
1位:8・27 東日本大震災復興支援チャリティープロレス ALL TOGETHER 日本武道館
2位:3・27 DDT 後楽園ホール大会 Judgement2011
3位10・27 センダイ・ガールズ 後楽園ホール大会 女子プロレス団体対抗Flashトーナメント


ヨソジ選考
1位:3・21全日本プロレス 両国国技館大会
2位:8・27ALL TOGETHER 日本武道館大会
3位:11・5バトラーツ 新宿FACE大会(解散興行)

杉さんの解説にもあるように震災のあった2011年、それに関する大会が最終結果に反映された印象。たしかにオレもそんな感じで選んでいました。
震災は様々な形で世界じゅうに影響を及ぼしているがプロレスもそうだった。2011年は忘れられない年です。



【最優秀タッグチーム】
最終結果
1位:関本大介&岡林裕二
2位:バッド・インテンションズ(ジャイアント・バーナード&カール・アンダーソン)
3位:バラモン兄弟


ヨソジ選考
1位:バラモン兄弟
2位:関本大介&岡林裕二
3位:ジャイアント・バーナード&カール・アンダーソン

最終結果とヨソジ選考とでは順位こそ違うもののまったく同じ3チームとなりました。
詳細を見ると関本&岡本組とB・インテンションズとでは1位票数は5票差だけれど、順位にかかわらず投票した数、得点差が大きくいたようです。
うーんむ。東スポプロレス大賞に続きここでも…。バッドインテンションズは賞とは無縁なのか。


【新人賞】
最終結果
1位:世Ⅳ虎
2位:橋本大地
3位:愛川ゆず季


ヨソジ選考
1位:世Ⅳ虎
2位:橋本大地
3位:雫あき

やっぱり世Ⅳ虎の評価は高かった! 上位3人は順当な結果と思いましたが最終結果での4位以下にはインディー系の選手がズラリ。これもネットプロレス大賞ならではの傾向か、あるいはメジャー系に新人が少ないからか?
ヒデオ・サイトー/キャプテン・ニュージャパンが11位に食い込むあたりにこの賞の特徴的な傾向がうかがえます。


【最優秀団体】
最終結果
1位:新日本プロレス
2位:DDTプロレスリング
3位:大日本プロレス


ヨソジ選考
1位:新日本プロレス
2位:DDTプロレスリング
3位:ZERO1

新日本の1位というのは自分でも選んでおいてナンだけど、ちょっと意外。公式サイトのみならずツイッター、Youtube、フェイスブック等、様々な媒体を積極的に活用したことも作用してか新日本はネットでの支持も大きい。年間を通じてレベルの高い試合、興行、話題を提供し続けていたことがネットユーザーにも評価されたのだと思います。
そういえば新日本の営業、フロント陣には新しいものに対する抵抗感や偏見みたいなのが少ないって話を聞いたことあります。逆にNOAHはやや閉鎖的だとか。各賞においてNOAH関連の順位が低調なことと無縁ではないように思うのですが…。
順位の詳細はコチラ。前年とはずいぶん変動があるのも面白いですね。


【最優秀試合】
最終結果
1位:3・27 後楽園ホール KO-D無差別級戦 ディック東郷vs飯伏幸太
2位:7・17(現地時間) 米シカゴ WWEヘビー級王座戦 ジョン・シーナvsCMパンク
3位:8・27 日本武道館 小橋建太&武藤敬司vs飯塚高史&矢野通

ヨソジ選考
1位:新日本10・10両国国技館 IWGPヘビー級戦・棚橋弘至vs内藤哲也
2位:NOAH10・10ディファ有明 GHCヘビー級次期挑戦者決定戦・KENTAvs杉浦貴
3位:
NOAH11・27有明コロシアム GHCヘビー級戦・潮﨑豪vsKENTA

これは大きく違った! WWEの試合が2位に入るとは予想外。WWEというよりもCMパンクの台頭が順位に反映したのでしょう。それだけ彼の言動が単なる“刺激的なもの”で終わらず、プロレスファンの心に届く本質を突いたものだと思います。
トップ10に新日本から5試合がランクイン。年間を通じて多くの選手が、各地で名勝負を繰り広げていることがうかがえます。
こちらの詳細もご覧ください。


【MVP】
最終結果
1位:棚橋弘至
2位:澤宗紀
3位:関本大介


ヨソジ選考
1位:棚橋弘至
2位:KENTA
3位:華名

得点(詳報はコチラ)を見ると棚橋ダントツ1位。前年からも大きくジャンプアップ。やっぱり年間を通じてトップのベルトを保持してきたのはスゴイなあ。
澤選手は引退表明してからの駆け抜け方が見事だった。その結果が順位に表れたと思う。
関本選手の3位はホームリングの大日本での活躍のみならず、全日本ではアジアタッグを巻いたりゼロワンでも火祭り優勝など活動の場が本当に幅広く、多くのファンにその闘いぶりが届いたものだと思う。
この部門でも前年との順位の変動が大きくひじょうに興味深いものとなています。


<寸評>
オレのイメージでは「ネットプロレス大賞はインディーが強い」のだけれど、その中で新日本が各部門で上位にランクインしているのは凄いこと、インディー団体にとっては危機感を与えるもの。新日本が

リング内外ともに、広くプロレスファン全体に届かせる努力が実っているのだと思います。
最近の新日本を見ていると選手や団体とファンとの距離感が近づいているように思います(実際の距離ではなく「距離感」)。じつはこれ、元々インディー団体が得意としてきたこと。メジャーがこうした「企業努力」に本気本腰を入れるとやっぱり脅威です。(※かつてFMW~WEWでエンタメ路線を推し進めたた故・冬木弘道選手が「メジャーに同じことをやられると自分たちは危ない」と語っていたのを思い出します)

逆に全般的にNOAH勢の弱さを感じました。ネットの声がすべてではないけれど今や多くのファンがネットで情報を仕入れ、ネットから意見を発信している時代。誰もがネットを利用しやすい環境、時代になりました。
票数こそ少ないもののKENTAや杉浦貴への投票は彼らの激しい闘いぶりとストレートな主張が評価されているからだと思うし、秋山準への投票も三冠奪取など精力的に動いているからこそなのだと思う。


NOAHがこの結果を「全面的に受け入れるべき」とは言わないけれど今一度、情報発信のあり方やメディアの利用法などをあらためて考えるいい機会ではないかと思いました。

インディー団体にしてもネット上での支持率の高さに甘んじていると新日本やWWEのような「プロレス頭をフル回転させるメジャー」に、アッと言う間にそのお株を奪われてしまう。
時代の変遷とともにプロレス団体が細分化され、同時に個人の趣味嗜好を満足させるメディアやコンテンツが次々と生まれています。けれどプロレスの醍醐味、本質的なものはいつの時代も不変なはず。この時代だからこそ、そこを見逃さない、忘れないことが重要だと思います。

なお、杉さんによる総評と全投票者リスト(各サイトへのリンクあり)もコチラで更新されています。投票者さんそれぞれの趣味や傾向なんかが感じられてこれを見るのも面白いです。

1月も半分を過ぎましたが、2012年も楽しいプロレス界であることを願います!
そして最後にもう一度、杉さん、おつかれさまでした!




↑ブラックアイ2さんも参加のブログランキングにヨソジブログも参加中。
クリックくれると嬉しい
デス☆