登場人物名、設定、会社名は、
架空(←重要!)のものです。
更新は月、水、金になります。
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代理店のしつこい勧誘に、
うんざりというクレーム。
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さて、僕の担当である件なのは分かったが、
まだ情報が足りない。
幸いこのタイチさんは、
怒ってるけど冷静で、
きちんと話は通じる。
まずは聞けるだけ話を聞こう。
タイチさん
「とにかく今回電話してきた、
榊原っていう男性の担当は、
《光に入らない人間はバカ》みたいな言い方をするんでね。
とにかく腹が立って、会社名とかは聴いておいて電話を切ったんだよ。
で、うちの電話は番号表示されるから、
文句を言うために折り返しかけてみたんだけど、
いくら掛けても繋がらないんだよ。
まず、これはどうなっているのかということが知りたい」
僕
「はい。分かりました」
タイチさん
「あと、家の電話番号を、
どこから調べたのか。
それも知りたいんだ。
うちは一度も電話帳には載せてないし、
変な名簿に電話番号を書いたことも無い。
これについて明確な回答が無いなら、
NNDさんは個人情報を漏らしてると言わざる負えないから、
きちんと調べて欲しい」
僕
「はい。確かにそのとおりです。
私が責任を持って調べますので、
お時間を下さい」
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うーーん。
最もな疑問だ。
振り込め詐欺とか怪しい奴らは、
違法に手に入れた名簿とかを使って掛けてるんだろうけど。
今回はNNDの名前を名乗れる代理店による、
スレスレだけどきちんと合法のもの。
そういうところはどこから名簿を仕入れて掛ける電話を決めてるのか?
それは僕も知りたい疑問だ。
今までは電話帳を使ってると思ってたけど、
どうやらそうでもないらしいし。
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代理店に対するクレームは、
以前にも受けたことがある。
だからその部署の電話番号は知ってるし。
掛けてみるか。
担当の才川さん
「はい。代理店担当才川です」
僕
「代理店ロイヤルボックスの榊原さんに対するクレームなんですが。
お客様から色々調べて欲しいことがあるということで…」
というわけで詳しく事情を説明。
特に、《どこからタイチさんの家の電話番号を調べた?》ということが、
重要なのを伝達。
才川さん
「かしこまりました。確かにロイヤルボックスは、
NNDの代理店です。
折り返しが通じなかったのは、発信専用ダイアルだからでしょう。
とりあえずロイヤルボックスの責任者に問い合わせをしますので、
しばらくお待ち下さい」
僕
「お客様に折り返しは私から行いますので、
お電話待ってます。
よろしくお願いします」
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とりあえずひと段落。
もう、この段階になったら別の電話を出ながら、
才川さんから折り返しが来るのを待つ。
そして別の電話に出ている間に、
才川さんから電話があったと、
社内電話を請け負うNNDの事務の女性からメモが残される。
さあ、
まずは才川さんに折り返しだ。
続く。