山県有朋は日露戦争後から明治末期まで日本の権力のトップに君臨していたといっていい人物
日露戦争前までは伊藤博文がトップだった。
この本を読んで初めて知ったのが、文京区にある椿山荘が元は山県有朋の家だったということ
これまで著者の本をいくつか読んでいたので、あまり新しいことはなかったが、
明治時代の重鎮にはいろいろな考えの人がいて、よく考えがまとまったものだと思う。
おそらくいずれも大人で、なにがなんでも反対、というのはなかなか起こらなかったのだろう。
伊藤博文は議会政治を推進したい
それに対して山県有朋は議会を軽視し、行政府のみで推進していきたい
そんな二人が元老のトップとしてやり、あの激動の明治の前半を過ごしていくのだからすごいものだ
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