騙される日本人 藤井厳喜 | 読書は心の栄養

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主に自分の最近読んだ本の忘備録

騙される日本人/PHP研究所
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超大恐慌で世界の終りが始まる
の著者である藤井厳喜さんの本

日本人がどれだけ騙されやすいかを実例を通じて説明している本

<支那事変における中国の主張>
東京裁判において、支那事変の中国人の死者数は約180万人と中国側によって主張されている。
「南京虐殺30万人」の大捏造をやった東京裁判が、それを含めて180万人といったのであるから、この数字が極端に誇張された数字であることは間違いない。
しかし、百歩譲ってこの180万人という数字を、仮に受け容れてみよう。
1937年-45年の8年間で180万人の死者だから年間22万5000人の犠牲者ということになる。
では、国共内戦の後、1949年に中華人民共和国が成立して毛沢東が国家主席になってから、
1976年に彼が死ぬまでの27年間、はたしてどれだけの数の人間を殺したのか。
1971年のアメリカ上院安全保障委員会の報告書は
「毛沢東は政権樹立後の10年で3000万人の大衆を殺害し、
大躍進政策(1958から61年)から文化大革命(1966年開始)までに
2000万人殺し、合計5000万人を殺した」
(このレポートが発表された1971年8月、文革による内乱はまだ終了していない)

1978年3月に葉剣英国家主席は次のように公表している
「(1966年から10年間続いた)文革は大災害で、このために1億2000万人が死んだ
中国人自身の手になる毛沢東の評伝「中国がひた隠す毛沢東の真実」によれば、
大躍進政策の三年、文化大革命の10年で4000万人から5000万人の中国人が殺害されたという。
「中国幻想」によれば
「毛沢東は塩安時代だけで党幹部2万人を殺し」、支那事変の間に
「共産党は人口一億の農村を支配し、500万人を殺した」というが、これは上の数字に入らない。

最も少ない数字を選んだ場合、27年間で4000万人の同胞を葬り去ったことになる。
一年平均148万人強という数字になる。
仮に総犠牲者数を6000万人とすると、一年平均約222万人強である。
日本軍統治下の年間平均22万5000人が、いかに小さい数字か分かるだろう。
日本軍に支えられた汪兆銘=中華民国政権下の中国は、独立後の中国より、
大衆にとってはるかに安全な国だったのである。

ちなみに、中国政府発表の「抗日戦争による中国軍民の死亡者数」は、
東京裁判の180万人から増え続け、1991年には2000万人、
江沢民の反日大キャンペーンでついに3500万人になった。




<チャーチルとルーズベルト>
チャーチル、ルーズベルトの二人は著しく親ユダヤ的であり、
その点からもヒットラーを嫌悪していた。
チャーチルは、借金漬けの父親の代から英ロスチャイルド家の世話になっていた
ルーズベルトの側近、彼の「ニューディール政策」の知恵袋だった
ブレーン・トラスト(頭脳集団)のほとんどはユダヤ系であり、ナチを憎んでいた。
またルーズベルトは著しく「反日親中」であったが、これは主に母方の家系が、
チャイナ・ビジネスで大儲けをした
ためであろう。
(中略)
中国・広東省からアメリカへの苦力(クーリー、奴隷的労働者)の輸出は1800年頃から始まる。
この苦力の大量消耗無くしては、1856年のアメリカ大陸横断鉄道の完成は不可能であった
アメリカには、アフリカからの黒人奴隷の輸送・管理に長けた業者が多く、
彼が苦力輸出にも当たることになる。
広東省からアメリカへ大量の苦力を輸出して大儲けした男にウォーレン・デラノ二世という男がいた。
彼は広東省で船会社を経営して苦力輸出に精を出す一方、
アメリカ最大のアヘン取引業者(薬の原料商)でもあった。
ウォーレン・デラノ二世は、フランクリン・デラノ・ルーズベルト米国大統領の母方の祖父である。
この祖父から莫大な遺産を相続したルーズベルト大統領は、
当然のごとく大の親中家であった
(アメリカの歴史雑誌「アメリカン・ヘリテイジ」1987年夏の掲載記事より)

ちなみに、ルーズベルト政権のコーデル・ハル国務長官の父親は、
中国で宣教師をやりながら商売にも精を出していた人物である。
これは珍奇なことではなく、当時の宣教師は、
キリスト教を広めつつ商売もやる「冒険商人」のような存在であった。

<弱くなった日本企業の情報収集力>
商法改正や新暴対法(組織犯罪対策法)が、日本企業の情報系死体室をさらに悪化させたことである。
これは国内情報に限ることではあるが、企業の情報力をガタ落ちさせる結果を招いた。
つまり、企業自らが社会の裏情報をとれなくなってしまったのである。
総会屋やヤクザ組織はたしかに問題ではあるが、彼等の裏情報の提供によって
企業の情報収集力がおきなわれていたことは事実である。
だが、彼等との関係が絶たれたことにより、企業はいわば「無菌室」に入れられ、
社会の病原菌への抵抗力を失っていったように思われる。
ーー中略ーー
アメリカでは日本の総会屋やヤクザがやっていた仕事を、
弁護士、公認会計士、コンサルタント、ロビイストなどの一部が行なっているのである。
表現を変えれば、こういった職種の人の何%かは、日本の裏社会の人がやる仕事を、
公然と看板を掲げてやっている怖い人達だということである。

ーー中略ーー
米中二カ国の違いについて言えば、アメリカは”合法的に”騙すが、
中国人は”あらゆる手段を使って”騙す
ーー中略ーー
アメリカの作家マーク・トウェインが次のようにユーモアたっぷりに描いている。

良きにつけ悪しきにつけ、われわれアメリカ人はヨーロッパを教育し続けている。
今では一世紀と四分の一以上も、その指導者の地位を保ってきたことになる。
そのために特に選ばれたわけではなく、こちらから買ってでただけのことである。
われわれは人種的にはアングロサクソンなのだ。
昨年の冬、自ら「地の果てクラブ」と称するある組織の晩餐会で、
退役した高級将校の議長役が、熱烈なる口調で声高らかに宣言した。
「われわれはアングロサクソン人だ。アングロサクソン人なら何か欲しいものはただ取るだけだ!」