「ハリネズミの法則」そして「距離」 | 楽園で深呼吸 パート2

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やっぱり旅が好き。

先日「もう考えない」と書いたにもかかわらず、ちょっとした合間にふと考えてしまう今日この頃。
何のことかというと、このあいだの台湾ドラマ「莫非,這就是愛情」(第16集)のことなんですけどね。
自分で思っているよりハマリ度が深刻なのかも…。

んで、昨日ちょっと思い出したのが、「刺蝟法則(ハリネズミの法則)」のくだり。
第11集で、曉彤が元同僚を訪ねて病院に行ったときに会った、元カレ凱文との会話の中で出てきた話です。

2匹のハリネズミが冬の寒い日にお互いに暖をとろうとして近づくんだけど、
体に針があるのでどうしても相手を傷つけてしまう。
その2匹は試行錯誤してたくさんの傷を負った末、暖をとれて、かつ双方とも傷つかない適度な距離を見つける…。


曉彤は凱文にこの話をして、「今のこの距離は、リラックスできて、気軽で、私たちに一番適した距離なんだと思う」と言います。

でも、この最適な距離(友達関係)を探り出すまでに、曉彤は傷つき、多くの血を流したんですよね。
しかも、凱文はそのことに全然気づいてなくて…。

それから1年、家尉との関係でまた同じ過ちを繰り返そうとしていることに気づいた曉彤。

 * * *

考えてみると、このドラマの中では「距離」という言葉が繰り返し出てきています。
このドラマのキーワードの1つと言ってもいいんじゃないかな。


たとえば、まだ二人が付き合っていない頃、曉彤が家尉に「46cm以内に近づかないでもらえます?」と言うシーンがありました。

心理学上「46cm~15cmは親密な間柄のみに近づくことが許される距離」だからってことなんだけど、当時曉彤は家尉を毛嫌いしていたからこういうセリフが出たわけです。




その後、曉彤が好きになり始めた家尉は、その言葉を思い出して巻尺で測ってみたり(笑)。


そして、家尉と元カノ芝羽の距離。
このとき、家尉は最初は芝羽の隣に座ろうとしたけど、あえて離れた向かいの席に座ったんだよね。
まるでただの友達よりもさらに遠いと思えるような距離…。

 * * *

さて、これからの曉彤と家尉に最も適した距離は…?


二人の距離がだんだんと離れていったように感じていた曉彤。


一生懸命距離を近づけようとしているのに、まるで曉彤が自分を押しやっているように感じていた家尉。

しかし、第16集のシナリオだと、最適な距離が見つかる前に曉彤は放棄しちゃったってことになるよねぇ…。

近づけば近づくほどお互いの針で傷つけ合ってしまうハリネズミのように、このままでは二人とも傷ついて苦しむだけだからってことなんだろうけど、今の時点ではあきらかに家尉は曉彤がいないほうがつらそうなので、どうしても曉彤は自分のことしか考えてないように思えてしまう。

まあ普通ならそれでも十分に別れの理由になるんだろうけど、
これまで描かれてきた「他の人のことをまず第一に考えて、自分のことはおざなりにする」曉彤の人物像とはそぐわないんだよね。

だからもやもやするんだろうなぁ。

そのあたり、これから最終回までに答えが用意されてるんだろうけど、
そうじゃなかったら… (ノ ゚Д゚)ノ == ┻┻