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山田ジャパン主宰 山田能龍が「毎日更新」を目標としながら不定期に更新します。

どうも。気分転換にブログをば。


ブログのタイトルは、先日貰ったCUTT君のアルバムのタイトルです。


「どこからもそう遠くない場所」


という意味ですね。いやぁこれ聞いてるわ~。こないだユナイトで喋ったけど、
何せトラック3~7が「originally written for Yamadajapan」ですもの。
つまり、元々山田ジャパンの芝居に使う為に書かれた楽曲達という事なんですわ。


このアルバム、ええわぁ。詳しくはイベントで喋るけど、ええわぁ。
売れ行き順調みたいだけど、もっともっと沢山の人達に聴いて貰いたいです。


今日は一日脚本を書き書き。まあまあの成果でした。途中金ちゃんから電話があり、
来年の話。面白くなりそうな気配。僕が一本脚本を提供する事になりそう。
もう、クズ中のクズの俺のクズたるゆえんをぶち込むような脚本になりそう。
ただ・・・めちゃくちゃに泣けるだろうな。俺、自分では好きじゃないんだけど、
泣かせ上手な脚本家らしいから。


あ、現在うちの横内亜弓が金ちゃんとこで世話になってるので、また告知します。
一月本番かな。はっきり言って横内は滅多にいないくらい面白い女優だから、金ちゃんが
どう料理するのか楽しみではある。うちはいとうあさこ、羽鳥、横内と女優はなかなかの面子。
横内、稽古初日から稽古場でチンポの写メを見せ回ってるらしい。何やってんだ横内。
団体として恥ずかしいわ。チンポの写メは稽古五日目から!


途中執筆を中断して芝居を見に東日本橋へ。会社のグループ内のステッカーって事務所の
清野菜名ちゃんを見にいく。初めて見たけども、いや~な感じの芝居をしない子だった。
若い子っていや~な感じの芝居しがちだから。まだ17歳かな?これからの女優さんです。
お見知りおきを。


帰宅してまた執筆して、ちょいと気分転換にブログ、の現在です。


しかしまぁ、今年はべらぼうに早かったなぁ。ついこないだ震災だったのにね。
震災の瞬間は「いいえ、ヴィンテージです」の稽古中だった。放射能がどうとかで、
稽古、本番をする、しないで悩んだもんだ。震災前、震災後で、確実に一つの分岐がある訳
だけど、それを描くにはどうしたらいいのかね。阪神大震災の時はまだ18歳だった
けど、今回は若くない感じ方をしたものだから。


あの座組には原発大反対のいしだ壱成君がいて。放射能が来ようが何だろうが稽古するべし、
といういとうあさこがいて。その二人が相手役だったりしてさ。それぞれの信念と愛情を持って
力説しながらも、最終的に僕の判断を仰ぐという形になって。


僕がその時下した判断、というか稽古場のスローガンが


「自分の価値観に順じた行動を。ただし、どの人間のどの価値観も、否定する事を禁ずる」


といった事でした。結果的にカリスマ性の全く無い優男の僕を尊重して稽古決行、本番決行。
青臭い感じは隠しもって、あくまでクールを装い淡々と本番を行った。でも、抱えていた不安や
何かがあったのは、異常に盛り上がった打ち上げが物語っていたっす。


今になって思うのは、あれって日常で起こってる作用をあぶりだしたような出来事、
内容だなって。極端な環境の中で、日常の作用がよりくっきりとしただけっていうか。
あるいは深部にある本質がスクロールされて表面にきたっていうかさ。普段からああいう
作用ってのは小さく水面下で起こってるものな。


それがヒントになってその次の公演「淵の字になって寝る」で、よりくっきりした作用を見せたく
なって、顔が奇形の男を主人公にした訳なんだけども。まぁ、おあつらえ向きに半分実話なんだけ
どさ。親父の頭部が昔ストレスであんな感じだったから。


要するに、僕が抱えたスローガンってのは、コミュニケーションそのものでしょ?
他人との在り方そのもの。追い詰められて、当たり前の事を言っただけ。


そんな訳で次回の山田ジャパンの着想は割としっかりあって。正直いつもより、設定から物語から
だいぶ出来てる。「見つけにくい闇」や「コミュニケーション」といった事がテーマになりそうだ。