ここで迎えるこの日。 | ボクデキ ~ガボンだもん~

ここで迎えるこの日。

久しぶりに、本当に久しぶりに更新します。


今日で東日本大震災から3年が経ちまます。


2011年3月11日。東日本大震災が発生した時、僕はニジェールの隊員宿舎で

釜石港を襲う津波の映像を見て、ただただ、遠い日本で起こっている事実を、

心配する事しかできませんでした。


数日後に一時帰国をし、避難所のボランティアを行いましたが、

その後ガボンに再派遣され、

2012年3月11日。震災から一年のその日は、沢山のガボン人たちと、黙祷をささげました。


昨年の1月に青年海外協力隊の任期が終了して帰国し、

2013年3月11日は、北九州の実家で黙祷をささげました。


そして、今日。
震災から3年目の2014年3月11日。

被災地の釜石市で、黙祷をささげます。


昨年の5月から、岩手県の釜石市で震災復興支援員として活動を行っています。

様々な方から、いろいろな話を聞きました。

様々な場所も見て回りました。 

僕が見て回った景色は、当然ですが被災後の景色です。







僕たちは当たり前のように



いつもと変わらぬ、今日と言う日が当たり前に過ぎ、

今日と大して変りのない明日が当然のようにやってくる。



きっとそんな風に思っています。



同じように、被災地の方々もまた、3月11日が当たり前のように過ぎ、

3月11日と大して変りのない、3月12日が来ると思っていたと思います。

しかし、当然のようにやってくる明日は、昨日とは全く違う日々のスタートでした。

そんなこと、きっとだれも想像できなかったと思います。



いつも居たあの人が居なくなり、

住み慣れた家がなくなり、

私が生きて来た、あなたが生きて来た写真がなくなり、

慣れ親しんだ商店がなくなり、

住み慣れた町がなくなる。



3月11日を境に、昨日とは全く違った日がスタートし、そして今も続き続けています。





過去を憂いたところで、前には進めないかもしれません。

だけど、今日と言う日は、今一度、震災で犠牲となった多くの方々に、

未だ避難生活をされている多くの方々に、想いを寄せる日だと思います。



津波で流され、更地になった景色も見慣れてしまい、

釜石での日々の業務をこなしていく中で、

ふと振り返った時に 『あっ、俺、釜石で仕事してるんだよな、、、』

と、いい意味でも悪い意味でも慣れが出てきているところですが、

震災復興に身を置くものとして、少しでも3月11日以前のような町に近づけるように、

また、以前よりももっと良い町になるように、



改めて心に誓おう。