提灯山 | なんとかなるさ♪

提灯山

梅雨明けどころか大雨が降り続く。

直接な被害はないけれど、そろそろやめて欲しい。

ここ北九州は、祭りの季節なのだから。

北九州の祭りと言えば小倉祇園がよく知られている

が、あの威勢のいい太鼓の囃子を聴いても「ああ祇

園ね」って感じでしかない。

誰でもがそうであるように、ご当地の囃子にしか

血が沸くことはない。

先月の終わり頃から囃子の練習が始まっていた。

なんとなくぎこちなかった笛と鉦と太鼓の調子が

そろい始め、笛の音が伸びやかに響くようになり

いよいよ明日から本番。

夜になるとここの山車は309個の提灯を12段

のピラミット型に積み上げ、提灯山となる。

その重さ2トン。

この山を担いでまわるわけで担ぎ手の一人一人の

肩にずっしりと重い

そうな。

自然、腰が入り胸は反り気味になる。

そして掛け声は「わっしょい」ではない。

「わっしょい」ではどこか軽い響きに聞こえる

「よいとさっと、よいとさっと」

提灯山はかけ、時にはしる。赤あかと、夜空を

焦がしながら。

担ぎ手の足並みがそろわないと、山は傾き提灯が

燃え出すことも・・

そんな時は、中に控えている人が、すかさず

その提灯を叩き落し、新しい提灯が付け替えられ

火が灯される。

幼い頃は、美しく恐ろしくもあった祭りです。

お願い、雨お休みにして。