[家探し物語#17]35年に1度の超お宝物件!?その4 | 好きなことして生きていこうよ

好きなことして生きていこうよ

好きな音楽がしたくて、その時間を作りたくてネット物販などで起業。
そんな、ある日、電子ピアノをもって旅をし、出会った人たちの温かい支援のもと、ついにコンサートを3回も開かせてもらう。めっちゃ幸福!
その後、コンサートの回数を増やし、活動を広げている

前回


その日の夕方、ペンタゴン住建の石川さん(仮名)と別れた後、嘉は一旦家に帰り、しばらくしてからまた物件に向かった。
そしてそこでラクヲと会った。


嘉 「ラクヲ、来たか?」

ラクヲ 「嘉が紹介したい物件ってコレ?」

嘉 「そう」

ラクヲ 「スッゲーオンボロ小屋じゃん!!w」

嘉 「そう」

ラクヲ 「家の中は・・・?」

嘉 「うん、見ても見なくてもいいよ、どうせフルリフォームする必要あるから」

ラクヲ「しっかし、スゲー・・・バラックじゃん!w」

嘉「そう」

嘉 「柱もシロアリに食われまくってるから、もはやご臨終です。」

ラクヲ 「でもスゲー駅のそばじゃん!」

嘉 「そう」

ラクヲ 「周りには学校も、スーパーもコンビニも銀行も風俗店もあってスゲー騒がしいのに、ここだけ超昭和じゃん!!」

嘉 「そう」

ラクヲ 「え!?しかも目の前に線路通ってるの!?」

嘉 「そう」


僕の友達であり、不動産投資仲間でもあるラクヲは、僕より背は低いが、見た目はいい感じに痩せていて程よく日焼けしている。
一言で表すと、野生的な男で、なぜかものすごく勘が鋭い。
そして狼みたいな目で隈なく物件や周りの状況を観察しだした。


そして物件や周囲をなめ回すように睨み見たあと、僕の方へ戻ってきた。


ラクヲ 「で、いくらこの物件?」

嘉 「70まん」



嘉 「・・・(´・ω・)」


ラクヲ 「(・c・`) 」




ラクヲ 「・・・ワァッツ!? Σ(*゚ロ゚)ハッ!!」



ラクヲ「ガチで?」

嘉 「ガチ」

ラクヲ 「で、でかしたよ嘉!!! お前スゲーいい仕事してくれたよ!! 本当にこの物件、俺が買っていいの?」

嘉「いいよ」

ラクヲ 「おっしゃぁぁぁ(喜び) 後で、お前にたっぷりしゃぶしゃぶ食わせてやる!!」

嘉 「ワーイ、牛しゃぶ、豚しゃぶ、しゃーぶしゃぶー♪」



無類のしゃぶしゃぶ好き嘉は、嬉しさのあまり、ボロ物件の目の前でしゃぶしゃぶの舞を踊った。

そして後日、ラクヲはペンタゴン住建石川さん(仮名)経由でみごとこの超オンボロ物件を3万円さらに値切って67万円でゲッツした。
しかし物件の評価額を見積もってもらったら実際には470万の価値のある物件であることが分かった。
買値の7倍弱の価値が既にある。
これを手直ししたら間違いなく10倍以上の価値になる。

石川さんの言ったことは本当だった、と思った。


そして後日しゃぶしゃぶはうまかった。  つづく