俺たちのフィールド!
通称「俺フィー」です。当時サンデーでは「俺フィー」マガジンでは「シュート!」と「Jドリーム」が連載されてました。なんでこんなにサッカー漫画が流行ってたかというと、いうまでもなくJリーグブーム真っ只中やったから。俺もあの当時はミサンガ付けとったもんなぁ(笑)
さーて主人公は…
高杉和也!
小学校5年生。まぁ小学校編は最初だけなんやけどね…
そんな和也の父親が…
日本リーグのヤマキ自工サッカー部の選手です。日本リーグとはJリーグの前身、そしてこのヤマキってのはヤマハ発動機サッカー部をモデルにしとると言わざるを得んね。Jリーグ元年に乗り遅れたヤマハ発動機はその後ジュビロ磐田と名前を変えて旋風を巻き起こすわけやけども、その流れまで一緒ですから。
そんな親父は和也のチームのコーチに就任するんやけど…
貫一「問題は和也なんだ。もし俺がコーチをしたら愛子ちゃんやチームメイトは俺の事「コーチ」って呼ぶよな。でも…たぶん和也は「父さん」だ。そこなんだ…」
貫一「俺が心配してんのはそこなんだよ…」
たしかに親子がコーチと選手というのはよくある。まぁプロの世界にもなると長嶋親子と野村親子くらいしか思いつかんけども。それがいい事なのか悪いことなのかは当人にしか分からんわなぁ…
そんなわけで前任のコーチのお別れ試合。対戦相手は江川小。
苗字が江古田、東長崎、椎名町とは…(笑)西武池袋線のつまんねえ駅三連発ですな。ちなみにこの江古田、俺の家の隣町なんやけども、「えこだ」と読むのか「えごた」と読むのか未だに不明。駅名は「ekoda」やねん。でも道路標示とかを見とると「egota」やねん。どーすりゃええねん?
そしてこの試合の後半、ついにこの男が加入!
騎場拓馬!
この俺フィーの準主役、それが拓馬。拓馬の特徴はその関西弁と…
吸血鬼レベルのその八重歯(笑)
そんなわけでケンカばっかしてた和也と拓馬、この試合で初めてコンビを組んで逆転勝利。 そして和也の口から…
野球漫画にしろサッカー漫画にしろバトル漫画にしろ、一番面白いのは仲間を集めとる時かもしれんね。逆に言えば仲間が集まる過程をいかに面白く描けるか、それでその漫画の魅力は決まってしまうかも。
さて貫一は和也と拓馬を連れて国立競技場へ。
貫一「なあー、二人とも。」
だけども貫一のこの夢はその翌日打ち砕かれます…
そんなわけで…
お父さん死んじゃいました…
スポーツ選手だった父親を亡くした後の少年の成長を描く、これはそのまんま「MAJOR」に受け継がれるストーリー展開。最重要人物を序盤で殺してしまう、これもあだち充の「タッチ」から受け継がれるサンデー漫画の伝統であるといえるでしょう。
この高杉貫一の死で悲しいのは和也だけではないねん。
拓馬「クソ!なんてことや!俺は和也がうらやましくって…オッサンの前では一度も素直になれんかった…和也と初めて会った時もオッサンを見に試合に行ってたんや。」
和也が親父と共に立つことを約束したフィールド、それは和也だけのものやないねん。拓馬のフィールドでもあんねん。だから「俺たちのフィールド」やねん…
そして和也は父親との思い出残る国立へ。
和也「父さん…俺、父さんに言いたい事があったんだ…」
せつないねぇ…現実であろうがフィクションであろうが、父親の死というものはせつないわ…
そんなわけで舞台は5年後!
高杉和也、高校二年生!
がしかし父親を亡くして以来、一切ボールを蹴ってません。一番好きなのはオヤジだということを証明するためにね…
がしかしこの時期にボールを蹴らずひたすら走り込みを続けてた事が和也の人並外れた持久力の礎となるんやけども。
そんな和也の横に小学生時代からいる女の子が…
森口愛子!
この子の名前のモデルは森口博子です(笑)まぁ当時は売れとったからな…
さてここで和也の前に現れた男、その名は末次浩一郎!
末次「へっ、俺とアンタ…」末次はね、和也が5年生の時に起きたあの交通事故、その時に高杉貫一に助けられたあの少年やねん!
末次は子供の頃体力も上背もなくてね、誰も末次とチームプレーをしてくれる奴はおらんかってん。そんな末次は高杉貫一にきっかけを与えられて…
末次「キーパーってのは一人ぼっちでも闘えるポジションだからな。」
俺フィーは和也の物語でもあり、拓馬の物語でもあり、そして末次の物語でもあります。タクローは…まぁマスコット的な感じかね?
末次「ダメもとでいいから来いよ!ま…十中八九ゴールはさせないけどね。」
ここまで言われてどーすんの和也!
和也「そうだよな…オヤジを…高杉貫一をしょってるのは俺だけじゃないよな…そして…」
つーわけで和也vs末次!
そんなわけで5年ぶりにボールを蹴った和也。自分がサッカーをやりたくて仕方ないって事に気づきます。悩む和也。そんな状況で試合の日の朝を迎えますが…
和也「なっ、何事だよ?朝っぱらからこのご馳走は⁉」
お母さん「だって和也、今日何かあるんでしょう?」
和也「な…何でだよ⁉」
お母さん「ただ何となくよ。」
和也「ほっ…本当にただ何となくかよ?」
お母さん「だって和也ここのところ変だったもの!昨日なんて特に!」
俺もねぇ、回転寿司に行くと締めの一皿を何にするか散々迷ったあげく結局は納豆巻きに落ち着く。他のネタで締めよーとしてもどーしても締まらんのよね…