きよの漫画考察日記740 MAJOR第32巻 | きよの漫画考察日記

きよの漫画考察日記

我が家の本棚のマンガを1冊づつ考察中。
ちなみに3,000冊近くあります...

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お月様

さて海堂1軍との壮行試合、マウンドに立った吾郎は1回表を三者凡退。そして1軍のマウンドに上がったのが…
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左キラー桜庭!
この桜庭の得意球は「クロスファイヤー」これはどーゆう球かというと、簡単に言えば対角線に投げるということです。左投手が右打者の内角にえぐりこむように投げればそれだけで一応クロスファイヤーにはなるんです。
がしかしこのクロスファイヤーが最大限の威力を発揮するのはこの桜庭のようなサイドスローの投手。たとえば阪神でJFKの一角をしめていたジェフ・ウィリアムスのクロスファイヤーなんてのはとんでもなくてね、ウィリアムスのクロスファイヤーはストライクゾーンをかすめて右打者の身体に当たるねんで!自分の身体めがけて飛んでくるボールを打つなんてことはまず不可能やからね…あのクロスファイヤーは本当に凄かった。

そして2回表、ついに1軍四番の千石との対戦ですが、吾郎に球数を投げさせるためにカットしようとする千石。
吾郎
「なんスか、そのスイング?まさかカットでもして球数を多く投げさせようってか?クックックックッ。やめとけよ。今の俺がそんな見えすいたマニュアルでへばるような体力だと思ったら大間違いだぜ!」
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そんなわけで吾郎は有言実行、6回まで完全試合!
投手としては最高の栄冠なのかもしれない、それが完全試合。まぁ簡単にいえば打者27人中1人も塁に出さずに勝てばえーだけのこと。がしかしこれが難しいのなんの!日本プロ野球では15人が達成してますが、過去30年間を振り返ってみれば完全試合を達成したのは槙原寛己ただ1人!下手すれば三冠王よりも価値があるかもしれない大記録なわけです。だからこそ日本シリーズでの落合監督の山井→岩瀬の完全試合リレーは物議を醸したわけですよ…

ちなみに完全試合と聞いて思い出すのはやはりこの投手。
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西口文也!

俺は歴史上最も優れた背番号13番は西口で間違いないと思ってます。
西口はね、対ロッテ戦で9回2アウトまでノーヒットノーランやったのに最後の最後に小坂にヒットを打たれてんしょぼんさらにね、対巨人戦でも9回2アウトまでノーヒットノーランやったのに最後の最後に清水にホームランを打たれてんしょぼん
不運が続いた西口やけども3度目の正直、対楽天戦でついに西口は9イニング打者27人をパーフェクトに抑えるねん!おめでとう西口!
と思いきやこの西口のピッチングは完全試合とは認められていない。それは何故か?それは0-0で延長戦に突入したから。完全試合として認められるためには試合に勝たなければいけないという決まりがあるんですよ…
結局西口は延長10回にヒットを打たれ完全試合を逃したわけやけども、この時ヒットを打ったのが沖原だったという事実は阪神ファンにとってはちょっと複雑。沖原はこれっぽっちも悪くはないんやけどね…

がしかしついに7回に捕まった吾郎。それに加えて、この試合が終われば海堂を出て行くと宣言してる吾郎に対し全くモチベーションの上がらない寿也が痛恨のミス!

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キャッチャーというものはランナーが出ると中腰の体勢をずっと続けなきゃいかんのです。これがまぁ辛いのなんの。太ももとふくらはぎがピクピクしだすからね…

そんなわけでノーアウト満塁、打者は千石。カウント3-1となったところで寿也がマウンドへ。
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投手の投げ方には2種類あります。打者に正対した状態から腕を振りかぶって投げる「ワインドアップ」と、打者に対して半身の体勢から振りかぶらずに投げる「セットポジション」まぁこんなのは常識中の常識。
そしてワインドアップは球威が出るものの盗塁され放題になってしまうがために、ランナーがいない時はワインドアップで投げ、ランナーが出たらセットポジションで投げる。これも常識中の常識。
だけども今この常識が揺らいでおるねん。ダルビッシュや藤川球児、岩瀬や石川や杉内…これらの投手は皆ランナーいなくてもセットポジションで投げるんよ。これは野球の大きな変化であると言わざるを得んと思う。
常にセットポジションで投げるメリット、それは「コントロールが良くなる」という点。デメリットはもちろん球威が上がらない点だと言われてきた。がしかし、ダルビッシュや球児の投げるボールを見ておると球威の低下なんてのはこれっぽっちも感じない。完成された投手であればワインドアップであってもセットポジションからであっても同様に球威あるボールを投げれるんだとすれば、ワインドアップで投げる必要は無いんよな…
これまで投手というものはワインドアップとセットポジションという2種類の投げ方を習得する必要があったが、これからはセットポジションだけでいい時代がすぐそこまで来てるのかもしんないな…

さぁ寿也のアドバイスでピンチを脱した吾郎。
吾郎
「すげえな寿…やっぱおめえはすげえよ。」
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甲子園に興味の無い高校球児なんて吾郎しかおらんやろね…吾郎の興味はただ一つ「すげえ奴らと戦いたい」という事だけやねん。まぁ孫悟空的な発想です(笑)

吾郎
「一年前の俺にはまだそんな自信も資格もなかった。だから海堂に入ってレベルの高い連中にもまれ、自分を磨く道を選んだ…それは眉村でもマニュアルでもねえ、ただ自分の中の過信を自信に変えるための俺自身への挑戦だった。だが…いつまでも海堂にいちゃ俺の認める連中と本当の真剣勝負はできねえ…転校して来年の夏にそれをするならもう今しか辞めるチャンスはねえんだ。」
「すまねえな寿…」
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スケールがデカすぎるよな…そりゃ誰だって自分の人生のレールは自分で引きたいけども、そんな事を実現できてる人間ってのはほんの一握りの男だけよな…

そんなわけで吾郎の本心を知った寿也。寿也は両親に捨てられ、そしてまた吾郎にも裏切られたと思ってたわけやけども…
寿也
「裏切った…そう思って僕は…僕は吾郎君に自分勝手な友情を押しつけてた…」
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つーわけで寿也の逆転2ラン!

さぁ後は残り2イニング、吾郎が抑えるだけ!